サイトは一部アフィリエイトを含みます。
執筆しました小さな家づくり〜平屋でシンプルに暮らす〜

ストレス解消がストレスにも。ライフイベントのストレス。

ライフイベントがストレスに

今回は、ライフイベント(生活で起こるイベント)のストレスについてご紹介します。
私を含め、多くの人が根本的に間違った常識を持ち、知らずにストレスをためているようです。

「ストレス解消に海外旅行ー!」なんて考えがちな人は一読すると効果があるかもしれません

スポンサーリンク

休日をしっかり満喫しているのに、リフレッシュできない..

あかん

なんだか最近、だんだん仕事が辛くなってきた。
気持ちが乗らないし、だるい。休みもあるし、休日は休日らしく過ごしているのに。
甘えているのかなぁ、仕事が向いてないのかなぁ。

そういう状況が人は往々にしてあります。
場合によっては仕事を続けるのが困難になるほど辛くなってくる人もいます。

これは、ライフイベントがストレスになっているかもしれません。

自分に起きたライフイベントを数えるとストレス具合がわかる

メンタルヘルスの領域では、30年以上前からライフイベントはストレスになると考えられています。

悪いことはもちろん、良いことでも、人生で起きたイベントで心に負荷がかかるものなのだそう。

ストレスを数値で測るのに、ホームズ&レイ(Holmes&Rahe,1967)の、「社会再適応尺度」なる表があります。
まずここ1年間でご自分が体験したライフイベントを数え、それぞれの点数を合計してみましょう。

出来事点数出来事点数
夫/妻との死別100子供の独立29
離婚73親戚とトラブル29
夫婦の別居65個人的成功28
刑務所への拘留63妻の就職 離職26
肉親の死63入学・卒業・退学26
けがや病気53生活リズム変化25
結婚50習慣の変更24
解雇47上司とのトラブル23
夫婦の和解45勤務環境の変化20
退職45転居20
家族の病気44転校20
妊娠40趣味・レジャーの変化19
性の悩み39宗教の変化19
家族が増える39社会活動の変化18
仕事の変化39100万円以下の借金17
経済状態の変化38睡眠習慣の変化16
親友の死37同居人との関係変化15
転職36食習慣の変化15
夫婦げんか増35長期休暇13
100万円以上の借金31クリスマス12
担保、貸付金の損失30軽微な法律違反11
仕事上の責任変化29

女性のためのライフビタミン講座 第4回講座 ストレスの数値化の表を一部改変し掲載

自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術によれば、1年間のうちに体験したライフイベントの点数によって、翌年の心身不調の可能性があがるそうです。

1年間のうちに体験したライフイベントの点数が、

  • 150点以下ならば、30%の人が
  • 150〜300点ならば、50%の人が
  • 300点以上ならば、80%の人が

翌年に心身の不調を訴えることになるそうです。

ちなみに私は、東京から沖縄へ念願の移住をしたとき、嬉しいことなのに「うつ」になりかけたことがあります。沖縄への移住、結婚、退職(失業)と、環境を大きく変えたことで、心に大きな負荷がかかったのだと思います。

もともと前向きな性格なのに、ある日、急に涙が止まらなくなり、何もやる気が起きなくなってしまいました(幸い一週間くらい徹底して休んだら治りました)。

そのときを振り返ると、3ヶ月の間に374点という高得点のライフイベントがありました。
完全に当てはまっていなくてもカウントしているので、0.8掛けしたとしても299点。うーん、これはライフイベントを詰め込みすぎましたかね。

ご自分はいかがでしたでしょうか?

思わず高得点をたたき出してしまった方は、十分にご自愛ください。

楽しいことや嬉しいことも、実はストレスになる

表をよく見ると、「クリスマス」や、「個人的成功」、「夫婦の和解」など、ポジティブな要素もストレスとしてカウントされています。

普通、ストレスと言われると、「イライラ」だったり、「不安」だったり、負の感情のイメージが強いですが、人間は、嬉しい時でも、楽しい時でも、危機管理のために常にどこかしらで負の感情を持ってしまいます。

先に出た「ストレス解消に海外旅行〜!」のケースでいうと、「初めてのハワイ!楽しみ!!」というポジティブな気持ちの裏で、「英語できないホテルのチェックインどうしよう」みたいに、いざという時の心配も出てきますよね。

また、慣れない遠い場所へ移動するのは、純粋に身体的な疲れにもつながります。体の疲労もストレスに影響します。

ポジティブな感情になるイベントごとでも、その波が大きければ疲労・心労がたまって、ストレスになっていくのだそうです。

ストレスを知るならば、自分の調子に耳を傾けて

ストレス解消したくなる時期は、生活していれば誰にでもやってきます。休日は存分に楽しむべきでしょう。

一方で、土日で弾丸ツアー行っちゃおう、などとやった結果、月曜日から疲れ過ぎて、気持ちが病んできて、思わず会社を休んでしまったなんて場合は、ストレスを溜めてしまっています。

体力や心労の度合いなど、ストレスも個人差がありますが、本当にストレス解消をしたいなら、何もせず、静かにゆっくりと過ごすことも必要です。

ライフイベントの状況を鑑みて、ご自分の身体・精神の蓄積疲労がどんな具合か、状況を見返す機会を持つのも良いかもしれません。

今回の参考図書

疲弊しないでパフォーマンスを上げていくことを学ぶのに、非常に役立った一冊です。全体を通して実践できる内容が多いので、ぜひ、読んでみてください。

シェアする
閉じる