老後の住まいを考える「老後の自立は小さい家から」
最近よんで、面白かった書籍。
『老後の住まい:老後の自立は小さい家から』は60代の親世代はもちろん、これからマイホームを建てようと思っている子育て世代も読んでおくと勉強になる1冊です。
- スポンサーリンク
マイホームが「終の棲家」になる人は少数
マイホームを「終の棲家」と考えて建てるかたは多いですよね。
しかし、筆者の長野さんいわく、「死ぬまで自宅で過ごせる人は本当にまれ」とのこと。
多くの方は、施設に入居するか、遠くに住む子どもと中途同居したりします。
それも1回ではなく、施設を転居したりと、住み替えは数回に及ぶことが多いそう。
老後の理想の住まいは「小さい家」
長野さんからの提案は、こうです。
「広い郊外の家→介護施設」が主流の老後を、「広い郊外の家→便利で小さい家→介護施設」とワンステップ入れることです。
60代のまだ動けるうちに、住まいを小さくすることで、こんなメリットがあります。
- 何にでも手が届く
- 掃除や管理がラク
- 身軽になる
- 光熱費が安くなる
- 人の手を借りやすい
- 買っても借りても安い
子育て世代が家を建てるとなると、ある程度の広さが必要になるので、郊外にお家を建てるかたが多いです。
ただそうすると、老後は交通の便が悪く、管理も大変…。
考えてみたらわたしの実家がまさにこのケースで。
家は郊外。父は病に倒れ入院中。現在は5LDKの家に母が一人で住んでいます。
まだ母が活発だからいいものの、これから10年、20年を思うと、車移動がメインの現在の生活を見直す必要がありそうです。
「便利で小さい家」とは?
長野さんが考える、理想的な家はこちら。
- 徒歩圏内に暮らせる便利な場所の「小さい家」
- 1人なら20〜30平米
- 2人なら50〜65平米
ただ現実問題、築古の郊外の家を売って、その金額で便利な場所の小さな家が買える(または賃貸で借り続けられる)かどうか、それは人にもよりそうな気はします…。
うちの実家がそんな高値で買ってもらえるとは思えないし…
- 寝室にトイレもあるとなお良い
- 「ベッドにトイレってこと?どういうこと?」と思ったかたもいるかもしれません。これは老いても最期まで生活の質を高くしようとする考え。排泄が自分でできなくなったとき、急激に老いてしまう人は多いです。ベッドからなるべく近い、隣接した場所にトイレを設けることで、最期まで自分で用を足す。家を考える際にトイレのことも、ぜひ踏まえてみてください。
わが家が考える老後の住まい
さて、この本を読んで実家だけでなく、自分たちのマイホームに置き換えても考えてみました。
もともと、わが家は老後に夫婦ふたりで住んでも負担にならない、18坪の平屋(60平米)を選びました。
なので、そのまま住み続けられたら理想は理想ですが…
立地は田舎。
車がないと生活が成り立たない場所です。
そんなこともあって、老後に都心部のマンションに引っ越す可能性も考慮し始めました。
医療や交通のことを考えると老後は都市部っていうのも良さそう
老後の住まい:老後の自立は小さい家からにも書かれていますが、老後は交通の便がとにかく大事。
このまま住むにせよ、老後に便利な場所に引っ越すにせよ、身動きが取りやすいようお金を貯めていかないとだなぁ。
改めて本を読んで感じた次第です。
うん、頑張ろう。
Kindle Unlimitedに加入しているかたは無料で読めるので、ぜひ読んでみてくださいね。
母にも読んでもらいたいので、ぜひ紙の本でも出版してほしいです
小さなマイホーム、建てました
2020年に待望の小さな家を手に入れた私たち。
約5年にわたって土地探しから設計、施工と準備し、実際に経験を積みあげながら得た「小さな家づくりノウハウ」を、読みやすくnoteにまとめました。
有料noteは一度、ご購入いただくと、家を建てたあとのことについて継続的に記事が追加投稿されて読むことができます。
小さめのお家づくりにご関心のあるかた、情報収集中のかた、よろしければご覧ください。