節約の落とし穴「ガマン」に注意。ストレス解消こそ、もっともコスパの悪い支出です
節約しようと思うと、どうしてもガマンする場面が増えますね。
「あれをガマンしなきゃ..」
「これもガマンだ..」
欲しいものや、ちょっとした贅沢をガマンすることによって、私たちはお金を貯めようとします。
しかし、ここに落とし穴。
ストレスは節約の大敵になります。
変にストレスが溜まる節約をしていると、しっぺ返しがくるので注意が必要です。
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節約のために、頑張ったはずなのに・・・
節約を頑張ろうと、アレコレとガマンするのは良いですが、結果を見るとかえって支出が増えているケースがあります。
食料品を節約するためにスーパーをハシゴ。疲れて外食してしまった
欲しいアイテムをガマン…しきれず、似たような安いものを購入。しかし粗悪品で壊れてしまい、結局、欲しかったものを買い直した
節約のために自分の買い物はガマン。なのに夫は気付かず浪費。ケンカになってしまい当てつけに自分も浪費
好きなおやつやお酒をガマン!..したご褒美にと、月末に外食してドカ食い(飲み)し、結局、いつも通りの支出に
インスタント食品で日々の食費を切り詰め、2万円を捻出!その矢先、肌荒れが気になりだし、高級美肌クリームを購入
光熱費の節約に暖房をつけずにいたら風邪を引き、病院代・薬代がかかる(夏場に冷房をつけず熱中症もしかり)
こういった状況、どこかで見たことありませんか?
節約をしようと思うと、人は、すぐできる目の前の支出を抑えようとしがちです。
- 食費(外食費)
- 光熱費
- 嗜好品(お菓子・お酒・服など)
しかしここが落とし穴。
上の項目は、欲しい気持ちを押さえつける(ガマンする)ことが多いため、ストレスを溜めるきっかけになりやすいです。
ストレスが溜まりすぎると、どこかのタイミングで自分がストレスにコントロールされ始め、いつの間にか余計なお金を使うハメになるのです。
ストレス解消はコスパの悪い支出
人はストレスをガマンし続けることができません。
欲求不満状態がつづくと、その反動でストレスを解消すべく、心や体が変化してしまいます。
節約するはずが、気持ちが揺れ動いて浪費をしてしまった。
節約するはずが、疲れたり、体調が崩れたりして、予定外の支出が増えてしまった。
こんなことが起きます。
先ほどの例で太線を引いたところが、まさにストレスの反動です。見てみましょう。
疲れて外食
結局、欲しかったものを買い直した
当てつけに自分も浪費
月末に外食してドカ食い(飲み)
高級美肌クリームを購入
風邪を引き、病院代・薬代がかかる
ストレスを解消すべく、自分ではコントロールできない反動が起きているのがわかると思います。
ストレスで判断を見失う
ストレスが溜まると、判断を見失いがちになります。
よくわからない理由なのに、お金を使うのを許してしまう。そんなことも、意外とよくあります。
例えば先ほど「節約したのに高級美肌クリームを買ってしまった」なんていう話。
正直、節約中だったら、食生活を見直して、よく寝れば良いくらいなものです。
冷静に考えると、そもそも「美肌クリーム」を買う必要も、ましてや「高級」である必要もないのです。
でも、ちょっとお金に余裕ができて、ストレスが溜まっている状態のときだと、ついこんな気持ちになります。
「節約を頑張ったし、ご褒美として..」
「節約して2万円できたお陰で、しっかり肌をケアできる!」
「良いもの買ったなぁ!これも節約のおかげだ」
わざわざお金を使う理由を引っ張り出してくるのですね。節約が原因で肌が荒れたのに!
はたから見ていると思わずツッコミを入れてしまうようなことですが、ストレスによる欲求不満が起きている当事者だと、私もあなたも、本当にこういう風に考えてしまいます。
ストレス解消して、やっと「通常状態」
ストレスの反動による支出が一番厄介なのは、解消できた時点で、やっと「通常状態」になること。
お金を使ってストレス解消して、やっと元の状態に戻っただけ。さらに満たされるためには、またお金をかけなくてはいけません。でも節約のためにと、またガマンを始める必要が..。
これでは、お金が溜まるわけがありませんね。
負担の少ない項目から節約を始めよう
このように、ガマンや疲れの蓄積は浪費のもと。
緊急でお金が足りないときならともかく、長い目で見て節約したいなら、ガマンはかえって節約の落とし穴なのです。
では、ガマンの少ない節約とはどうやるのか?
ポイントは、「自分の負担が少ない項目」から節約することです。
代表的なものとして、「固定費」があげられます。
携帯代や家賃、月々の保険費など、一度、見直してしまえば、その先もずっと節約になります。固定費はガマンしない節約の大きな味方です。
月の固定費を1万円減らせば、特に何もガマンせずとも、1年で12万円の節約になります。
そのほかにも、わが家は無理のない節約方法を実施して、年間40万円程度の節約ができています。(詳細は以下の記事をお読みください。)
関連1年間で40万円以上の節約に!わが家が実践した4つの節約術
本当に節約できるやり方は、自分が気持ち良く、前向きになる
ムリのない効果のある節約。
それが出来ているか確認する一つの基準として、自分が前向きで、気持ちよく節約しているかこれを意識すると良いでしょう。
前向きな気持ちだったり、清々しさ、気持ち良さを感じている状態なら、人は「もっとやろう」と思います。
節約への取り組み方が成功しているといって良いでしょう。
本当にお金を節約して貯蓄していきたいならば、ムリにガマンせず自分のことを大切にできるやり方が正解なようです。