怒りの感情をもったときは、必要性を「分析」するといいですよ

怒りを溜めこなまないように

自分が頑張っている時ほど、周囲に思わず怒りを覚えてしまうのが人間です。会社で責任のあるポジションについたり、やりがいのあるプロジェクトに抜擢されたり、気合を入れて取り組む時ほど、気の利かない人や、やる気のない人へ怒りを覚えてしまいます。

一方で、現代社会は怒りを表に出すのはNGな場面が多く、怒りを溜め込んでしまう方も多いことでしょう。

溜め込んだ怒りはストレスとなり、心労を増加させます自衛隊メンタル教官が教える 心の疲れを取る技術に掲載されていた方法を参考に、溜め込まずに怒りをうまく処理する方法をご紹介します。

怒りを覚えたら、相手ではなく「自分」へ意識を向ける

普通、自分が怒ったら、怒らせた相手へ攻撃的な態度をとって、自分の居場所を主張し確保します。これが怒りの機能とも言えます。
ただ人間社会は自然界とは違い、怒りのままに相手を攻撃すれば人間関係を損ない、結果的に自分自身を追い込むことになります。相手へ意識を向けるよりも、自分に意識を向けた方がメリットが多いのです。

怒りを覚えた時、まずは、相手へ攻撃したい気持ちをこらえて、相手が目に入らないところまで距離をおきましょう。深呼吸などで気持ちを落ち着けるようにしたあと、7つの視点で、「怒りの必要性分析」を行います。

7つの視点で、怒りの必要性を分析する

自分が怒っているのだとしたら、怒りの感情は、無意識に自分が必要としたから起こったものであると考えられます。一旦、冷静になって自分の怒りを分析しましょう。怒っている時は、自分の正しさを強めるため、視野を狭くする心理が働いていますので、あえて色々な角度から怒りを見つめると良いです。

自分目線
なぜ自分は怒ったのか、何が気に食わないのか、何を傷つけられたのか。

相手目線
相手はなぜそんなことを言ったのか、したのか。

第三者目線
周囲の人にはどう見えたか。

時間目線
この問題は、過去、現在、未来とどう関わっているか。

宇宙目線
宇宙人から見たら、神様から見たら、どう見えるか。

感謝目線
今回の出来事に感謝できるところはないか。

ユーモア目線
ユーモアで表現できるところはないか。

引用:自衛隊でも、メンタルケアが非常に重要視されていた P.157,158 「七つの視点」による冷静な状況の見直し より

ケーススタディー 部下に話しを突き返された

イラっ
例えば、あなたが何かのお仕事でチームリーダーをしているとします。

最近、なんだか自分への態度が良くないと感じていた部下がいました。期末の繁忙期に会議の資料作成を頼んだら、話を出した途端に「いや、それは私には無理です。ご自分で作れば良いのでは?」と、つき返してきたとします。

あなたは、「私が多忙で毎日深夜残業な状況も分かってるくせに、話も大して聞かないうちから、自分で作れだと!?」と、心の中で怒り心頭します。

この時、怒鳴りつけるでも、溜め込むでもなく、上手く怒りを処理するために、7つの視点で、怒りの必要性を分析してみることにしました。まずは、目の前の部下から離れるために、携帯に電話がかかってきたふりをして、休憩スペースへ行きます。深呼吸して、自分の怒りを見つめ直します。

自分目線
なぜ自分は怒ったのか、何が気に食わないのか、何を傷つけられたのか。
→忙しいのをわかっているのに配慮がなかったこと?それを意地悪だと感じた?会議書類を自分で作れと指示してきたところ?プライドが傷ついたのか?部下が書類を作るのは当然だと思っていた部分があったかも。

相手目線
相手はなぜそんなことを言ったのか、したのか。
→部下は意地悪でそんなことをしたのか?前々から私の対応が嫌でストレスを溜めていた?繁忙期タスクが積もっていて限界がきている?

第三者目線
周囲の人にはどう見えたか。
→資料の作成を押し付けあっているように見えるかもしれない。ここは無理矢理にお願いすると、みんなが、嫌な職場環境のイメージを持ってしまうだろうな。

時間目線
この問題は、過去、現在、未来とどう関わっているか。
→もともと、部下は話を素直に聞く人間だった。だから能力も上がって、ここのところ泥臭い業務が多かった。それで憤っているのかもしれない。でも将来、成長するためには、今の業務も非常に大切だ。

宇宙目線
宇宙人から見たら、神様から見たら、どう見えるか。
→壮大な視点、全く別の価値観から今の状況を見たら、正直、こんなこと、ささいなことでしかない。

感謝目線
今回の出来事に感謝できるところはないか。
→よくよく考えれば、今の今まで、あまり面白くもない雑務も素直にたくさんこなしてくれた。目立たない業務も、他の人よりもたくさんやってくれているかもしれない。

ユーモア目線
ユーモアで表現できるところはないか。
→なんだか、自分が、「熟年離婚を切り出された夫みたいな立場」だと考えたら、部下に支えられていることに気づかず偉そうにしている上司の図が、妙に可笑しくなって、怒る気もなくなってきた。

自衛隊でも、メンタルケアが非常に重要視されていた P.157,158 「七つの視点」による冷静な状況の見直し を参考にみなみのひげが作成

考えていると、さすがに怒り心頭状態からはなんとか免れました。
あなたは、「部下は泥臭い業務に、辟易しているのかもしれないな。ただ、これを頑張らない限り、大きなキャリアアップは見込めない。頑張りどころだと伝えたい」と考えました。

こんな時、自分の尊敬するマネージャーはどんな風に対応していたかな、と、お手本の対応を想像します。マネージャーは、自分に何かを注意する時は、「ことが過ぎた後」に「良い話と合わせて」伝えていたこと、また嫌な話は「聞いてくれたことに感謝」をしていたことを思い出し、実行してみることにしました。

結局、会議資料は別の部下と自分で、半分ずつ担当し作成することになりましたが、怒り分析と理想的な対応イメージ(怒りを解決できたイメージ)が頭にあるので、嫌な感じが残りませんでした。部下については、期末の振り返りの時に、彼の成果とともに課題として話をすることにしました。

こんな風に使います。7つの視点は必ず全部考える必要はありません。ご自分のやりやすい、怒りの収まりやすいものを選んで考えて良いようです。

自分の「怒りのフォーム作り」だと考える

プロスポーツ選手が、何かの前に必ず行う「フォーム」ってありますよね。五郎丸さんとか。

自分の怒りをコントロールするためには、あぁいうイメージで、自分の怒りのフォームを身につける感覚が必要なようです。フォームなので、1回2回じゃ身につきません。何度も練習するし、無理せず、自分なりの方法でちょっとずつ訓練していきます。気がつくと、怒りを覚えるたびに、誰かを攻撃することもなく、かといって自分のうちに溜め込むことになく、正しい怒りの処理ができるようになっている。これが理想ですよね。

この記事は、みなみのひげが参考図書を読んでまとめた情報や、考えついた意見を記載しております。みなみのひげはメンタルヘルスの専門家ではありませんので、実際に精神的な違和感・疲労をケアしたい場合は、こちらの情報に偏らず専門家へ受診を行ってください

今回の参考図書

疲弊しないでパフォーマンスを上げていくことを学ぶのに、非常に役立った一冊です。全体を通して実践できる内容が多いので、ぜひ、読んでみてください。

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記事を書いたひと

みなみのひげ記事数 63本
南の島のヒゲ系ウェブデザイナー。風景とオカヤドカリ写真家。

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