外壁の種類。はじめてでもイメージしやすくまとめました
私がマイホームを検討した際に調べあげた、外壁の種類をご紹介します。
業者さんが解説してくれる情報はウェブ上にたくさんあるんですけど、専門用語が多いのが難点・・・。
読んでもあまりイメージが湧かなかった…
このページは種類を網羅するよりも、はじめて外壁を選ぶ人でもイメージしやすいようにシンプルにまとめてみました。
マイホームの「外壁」は、家の顔を決めるような存在ですし、快適さにも深く関わってきます。
こんなのがあるんだなぁ〜くらいでも、知っておくと外壁を検討する前知識として役立ちます。
ぜひ読んでからいろいろと検討してみてくださいね。
興味が湧いたものから細かく調べていくといいですよ
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外壁の種類
サイディング
サイディングはサイディング・ボードともいい、「壁の板」の意味です。
サイディングの種類
- 窯業系(ようぎょうけい)サイディング
窯(かま)で焼いて作った外壁板。マイホームづくりでポピュラーな存在。いろいろな種類がある。 →窯業系サイディングQ&A|日本窯業外装材協会 - 金属系サイディング
塗装金属板と下地をあわせた壁板。軽い、頑丈、工期短い。 →金属サイディングとは|金属サイディング工業会 - 木製サイディング
木製の板を壁板にする。木の風合いが出る。天然木もある。 - 樹脂製サイディング
樹脂素材を板壁にする。日本だと少なめ。超軽い。塩害・凍害に強い。
もっともポピュラーといえるのは「窯業系(ようぎょうけい)サイディング」です。
金属系サイディングも工期が短く、かつ頑丈、軽くて家の負担が少ないなどメリットがあります。
費用感的にも性能的にも人気なもので「ガルバリウム」は名前を聞いたことあるかもしれません。
参考【いまさら聞けない】サイディングとは? | 建材ダイジェスト
サイディングについては上の記事が理解しやすかったので一読をおすすめします。
塗り壁
塗装をする外壁です。
サイディングと違って継ぎ目が出ないです。
塗り壁ももちろん様々ですが、4種類ほどチェックしておくと理解が進みます。
塗り壁の種類
- 外壁塗料(アクリル・ウレタン・シリコン等)
外壁塗料の一般的なラインといえそう。「シリコン>ウレタン>アクリル」の順で値段が高いだけ耐久性が出る。 - モルタル塗り壁
セメントと砂を混ぜたもの。クラック(ひび割れ)が入ったりするが、風合いが好みの人に人気。 - ジョリパット(アイカ工業)
砂と塗料を混ぜたモルタル塗料。デザインパターンが多く、耐久性もあり塗り壁では人気。 - 漆喰塗り壁
日本家屋や、西洋漆喰の白壁の家などに使える。アルカリ性でカビが生えにくいが北側日陰などでは生えてしまうらしい。
外壁塗料はざっくり「シリコン>ウレタン>アクリル」とグレードを覚えると便利です。フッ素塗料などさらに良いものもあります。
参考外壁塗装に使用される塗料の種類と特徴|外壁塗装110番
※わが家の建築士さんは上の記事に書かれた耐久年数に+5年くらいで言ってました。
モルタルは砂とセメントを混ぜたものを塗布します。好きな人は好き。
ジョリパッドという塗料と砂を混ぜたものが塗り壁では人気。いろいろなデザインがあり、耐久性もあります。
漆喰は自然素材で外壁にも使えます。ひっかくと傷がついたり水を吸うのが難点ですが、カビに強く長持ちです。
鉄筋コンクリート(RC)
コンクリートに鉄筋を通した外壁です。
家の構造につかえるほど頑丈。大きな風でもビクともしません。防音性にも優れています。
遮熱(夏暑く、冬寒い)、通気性(結露、多湿によるカビ)に問題が出やすいので、遮熱塗料や通気構造で工夫します。
打ちっ放しコンクリートの家はデザイナーズ住宅などで人気です。
- RC/SRCってなに?
- 言葉の知識。RCは「Reinforced Concrete」の略。補強されたコンクリートって意味です。コンクリートに鉄筋を入れて補強しているのでそう言います。
SRCは「Steel Reinforced Concrete」の略。Sが追加されているのは、「Steel=鉄骨」で、構造体に鉄骨も使って、鉄筋も使って補強されたコンクリートという意味になります。
ALC(ヘーベル)
ALCは「軽量気泡コンクリート」といいます。
コンクリートのデメリットである「重い・通気性が悪い・断熱が悪い」などを解消した、軽量コンクリートと考えると理解しやすいです。
気泡があるので水を吸いやすいデメリットがあります。塗装で水の侵入を防ぐなど対策します。
ALCは素材名、ヘーベルは製品名
ちなみに旭化成の「ヘーベルハウス」が有名で、「ALC=ヘーベル」って思われがちですが違います。ALCは素材の名前、ヘーベルはALC素材の商品名です。
タイル張り
マンションなどで見かけるタイル壁。
サイディングの高級版だと考えると、覚えやすいかもしれません。
タイルは経年劣化が少ないので、長期間耐久するのと、汚れがつきにくくメンテナンスが少なくても美観を保ちやすいのが魅力。
タイルの剥離と、費用が高くなるのがネックですが魅力はたっぷり。
参考外壁タイルのメリット/デメリットを徹底解説|外壁タイル相談室
上の記事がメリデメについて理解しやすかったです。
板張り
シンプルに木の板を張っていく方法ですね。
焼き杉の壁は耐久性に優れ、非常に長くもつとも言われています。
板張りは木製サイディングと一緒に思えますが、サイディングは外壁用に継ぎ目加工や防火対策を施してあり、少し違います。
レンガ
童話にも出てくるレンガ。
頑丈で100年レベルでメンテナンスフリーともいわれます。耐熱性もあるので室内温度が安定するのも魅力。
一方で地震で崩れると重くて危険、リフォームが大掛かりになるなどあります。
レンガ調の雰囲気が良いのなら、ブリックタイルでレンガの雰囲気を出しつつ、構造は木造にするなどもありえます。
目的をはっきりさせて外壁を選ぶと○
実際、私が家づくりした体験を踏まえると、こういった流れで外壁選びを進めていくとよかったです。
- どんな種類があるのか、大まかに把握する
- 自分の外壁に対する目的をはっきりさせる
- 建築士さんやハウスメーカーさんと目的にあった素材を選ぶ
外壁素材は年々、進化しています。
といってもどんな素材にもメリット・デメリットは存在します。
メンテナンスフリーといっても物は劣化していきますし、思わぬことでメンテの必要が出てくる外壁もたくさんあります。
全部に詳しくなって、少しでも良い外壁を・・・なんてやっていると、だんだん頭が混乱してきます
だからこそ、目的にそった外壁選びが大切です。
目的に沿っていれば納得感もあるし、デメリットへの対処方法をきちんと知る気になるので、後悔のない外壁選びができます。
「あれも、これも・・・」と悩んでしまう人は特に自分の目的をはっきりとさせ、スマートな外壁選びをしてくださいね。