節約家とケチは紙一重。ふたつの境界線は〇〇〇なときの態度にある
「節約は大好き!」
「でもケチにはなりたくない」
節約好きのかた、きっとみなさん、そう思っていることと思います。
でも、節約家とケチって、言葉の意味がなんか似ているような?
節約家とケチの違いについて、その境界線を考えてみようと思います。
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節約家とケチの違い
先日、投資・消費・浪費、この3つの違いとは何か?という記事を書きました。
関連投資・消費・浪費、3つの言葉の違いはなに?お金の主語を「自分だけ」に限定しない考えかた
その記事の中で、書籍「いますぐ妻を社長にしなさい」の内容をもとに下記のような違いをご紹介しています。
- 投資 = 他者の役に立つことにお金を使うこと
- 消費 = 自分自身のためにお金を使うこと
- 浪費 = 誰の役にも立たないことにお金を使うこと
この3つの違い、節約家とケチの違いでも当てはまる部分がありそうなので考えてみましょう。
まず、「浪費=誰の役にも立たないことにお金を使うこと」、これは節約にもケチにも当てはまらない「無駄遣い」ですね。これはこれで問題ですが、ここでは省きましょう。
残った投資と消費、この2つを当てはめると、節約家とケチはこのようになります。
- 節約家・・・投資 > 消費
- ケチ・・・投資 < 消費
わかりますか?節約家とケチは投資と消費、どちらを強く”意識”しているかで、違いがあらわされるのです。
節約家の人は投資的な意識(他者の役に立つこと)が強く、反対にケチな人は消費的な意識(自分自身のため)が強いといえます。
でもちょっと待った。
節約家の人でも、自分のために節約していることってありますよね?
それはどう説明すれば良いでしょうか。
節約家とケチは、「視野の範囲」で決まる
節約家とケチは、「お金を使わないモチベーション」が、自分だけに向いているのか、他人にまで広がっているのか、その視野の範囲で変わってくるように思えます。
- 節約家・・・必要なもの以外にお金を使わない
→ 自他含め”利益を整理“し、適切に運用するのが目的 - ケチ・・・可能な限りなんにもお金を使わない
→ お金を使わないことが目的
節約家の人の方が利益を考える対象者が広く、また長期的な展望のもとにお金を使わないように判断しています。
反対にケチな人は、利益を自分だけに限定しがちで、また短期的な視点でお金を使わないように判断しています。
ケチな人はヘタをすると、お金を使わないことにとらわれて「お金を使わないために、お金を使わない」という非常に短絡的な思惑で動いていることさえあります。
節約家とケチの境界線は、「誰かのためにお金を使う態度」
節約家とケチの境界線がわかりやすいのは、誰かのためにお金を使うとき。
節約家・・・友人のお祝いならばと、しっかりプレゼントを選んで祝福する。適切な予算を考える。
ケチ・・・お金がかかるのでプレゼントを送るのを嫌がる。嫌われない程度に最低限の品で済ます。
しっかり人のためにお金を使えるかどうかで、節約家とケチは線引きされます。
ここでは高額なプレゼントを贈った方が良いというわけでは全くありません。たとえ結果的に同じ品を贈ったとしても、お祝いする気があるかないかで、節約家とケチは線引きされます。
節約家であれば、少ないお金でも「どうやったら喜んでもらえるか」、しっかり考えた上で贈るでしょう。ケチな人だったら「これが一番安く済む」と思ってモノを贈るでしょう。
節約家とケチは紙一重
節約家とケチは、他人からの評価は全く逆ですが、実は紙一重。
行動や支払うお金の値段ではなく、考えの持ち方、態度の問題で変わってくるものなのです。
私たちも節約をしすぎて”ケチ”になっていないか、日々、気をつけています。