衝動買いを減らしたい人は「なぜ5回」を買いものに活用する
情報は無料で膨大だし、ネットでポチればなんでもすぐ買えるし。
今の時代にあって、衝動買いって日常茶飯事です。
あれ?
なんでこんなもの買ったんだっけ?
でも節約したいときに、こんな状態だとすごい困るんですよね。
衝動買いを減らし、良い買い物を増やすため、最近の私は「なぜを5回繰り返す」という方法を活用しています。
これ、簡単だし、地味に効果があって便利なのでやり方をご紹介します。
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買いもの「WHY5回」メソッド(手法)
「なぜを5回くりかえす」って言葉、どこかで聞いたことあるかたも多いかと思います。
もともとトヨタの原因追求技術として有名な手法で、経営者の人々でも用いるような思考術です。就職活動で使ったことがある人もいるかもしれません。
この「なぜ5回」は買い物で衝動買いを抑えるのにも使えます。
欲しいと思ったら、その理由を掘っていくのです。
なぜ
なぜ
なぜ
なぜ
なぜ
5回も「なぜ」をくりかえす頃には、
あ、これ、やっぱいらないな
とか、
これより、こっちの方が役立つな
とか、買いものの冷静さがアップして、良い買いものができるようになります。
例えば、掃除機を買い換えようと思ったとき..
ちょうど先日、掃除機をマキタのコードレスクリーナーに買い換えたので、それを例にしてみます。
- なんで掃除機を買いたいの?
→ コードレスの掃除機が欲しいから - なんでコードレスの掃除機なの?
→ 今の掃除機はコードが邪魔なんだよね - なんでコードが邪魔だとダメなの?
→ 何度も抜き差しして面倒だもの - なんで面倒なのはダメなの?
→ 疲れて掃除を途中で終えちゃうことがあるんだよね - なんで掃除仕切れないとダメなの?
→ 子どもが生まれて、床にホコリを溜めたくない
・・・といった具合で理由を掘っていくと、掃除機を買い換えたいのは実は「生まれた赤ちゃんのため」というところにたどり着きました。
子どもが生まれて家をちょっと広い場所に引っ越し、掃除機をかける手間が増えてきたのに、今の掃除機はもともと私が一人暮らしのときに使っていたものなので重くてコードが邪魔で使いにくい。
これは買うべきだなと判断して、コードレス掃除機を購入しました。
ついでになぜ5回で出てきた、「コードの抜き差しの面倒がなく、掃除しても疲れない」、これについても恩恵を感じることができました。
なぜ5回で衝動買いを抑える
一方、思わず「欲しい」と思ってしまったものを買わずに済ませるときにも「なぜ5回」は役立ちます。
カフェの物販カウンターでおしゃれなマグカップが2割引きで売られていました。
おぉ素敵、しかも2割引!
こんな風に、グラっときたとします。
そういうときも同じように「なぜ5回」を繰り返してみます。
- なんでマグカップを買いたいの?
→ おしゃれだし2割引だし! - なんでおしゃれで2割引だと良いの?
→ え?..使ってて気持ち良いし、それが安く手に入るなら.. - なんで安く気持ち良いのを手に入れたいの?
→ ..うーん、なんとなく。そんなに理由はないかな
今度は3つ目で止まってしまいました。
途中で「なぜ」に答えられないようなときは、衝動買いの可能性が高いです。
このときはすでに気に入ったマグカップを持っていたし、かといって客用にわざわざ欲しいかと思うとそうでもなかった。2割引だとしても、不要なものを買うなら無駄遣いです。
考えるうちに不要だと判断して、買うのをやめました。
注意すべき買い物3つの勘違い
こんな風に、ちょっと立ち止まって「なぜ」を5回繰り返すと、いつもの買いものから衝動買いが減り、ついでに買い物もうまくいくようになります。
なんでかなぁって考えたら、なぜを繰り返すうちに、買い物でよくある3つの勘違いに気づけるからなんです。
- 見当ちがい
→ 見越した機能・効果を誤って欲しくなってる
例:お皿を乾かしたくて乾燥付き食洗機を買ったが、フキンで十分だった - 欲望ちがい
→ その場の見栄や気持ちよさのために買おうとしている
例:セールストークにのせられて2万円も高いスーツを買ってしまった - 場面ちがい
→ 必要になるのが当分先・すでに必要ないのに欲しがっている
例:子ども服を大きめに買ったが使うまでに流行りが廃れて着てくれない
この勘違いは本当によくあります。
買い物するときって、「生活が本当に向上する理由」をきちんと定義して買うなんてことはほとんどなくて、「なんとなく買う」ケースがほとんどなんですよね。
毎回、ほぼ確実に勘違いをしていると言ってもいいくらいです。
だから、反対にいうと「なぜ」を繰り返して「生活が本当に向上する理由」にいき当たるのは、あなたにとって良い買いものだと言えます。
ただし、使いすぎに注意!
やってみるとすぐにわかるんですが、毎度毎度「なぜなぜ」って理由を求められるっていうのは、正直うざったいです..。「買い物くらい好きにやりたいよ」、というのが人の本音でもありますからね。
なぜ5回をパートナーからやられた日には確実にケンカになります。
なんで、こんなの欲しいの?
なぜ?
なぜ?
なぜ?
なぜ?
わー!うるさーい!!
ですから、やるときは自分自身で、心のなかでやることをオススメします。
- パートナーとやるときは「なぜ」ではなく「WHY」と言う
- どうしてもパートナーと「WHY5回メソッド」をやってみたい場合は、言い方を少し変えると良いです。
- 具体的には、「WHYを考えてみようよ」など、ちょっと変でも英語で「WHY」と使うのが良いです。
- これ、なんでかというと、日本語の「なぜ?」という聞き方は否定的に問い詰める場面でも使われからです。(言った方はなんともないのですが)言われた方は直感的に否定側にとらえがちなんですね。
「WHY5回メソッド」で大事なことは、理由をはっきりさせることでも、パートナーや家族を説得することでもなく、自分の「買いたい動機」を客観的に整理することです。
その目的さえ、しっかりと覚えていれば、納得感をもって良い買いものができるようになるでしょう。
最近、衝動買いが多いな、というかたはぜひ試してみてくださいね。