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きれいな部屋は「なぜ散らかるか」を知っている。書籍 片付けの解剖図鑑

整理整頓された部屋

シンプルな生活をしたい。
そう考えた時に、整理整頓が行き届いている部屋を思い浮かべるのは、私だけではないはずです。

あるべきところに適切な量の物があり、散らかっていない整然とした部屋。

そういう気持ちの良い部屋を作り、キープするには、日頃から努力研鑽を怠らないようにしなくては。そう思っていました。

しかし、書籍『片付けの解剖図鑑』を読んでみると、なるほど。片付けが行き届く部屋は、そもそも片付けやすい仕掛けが施されているんですね。

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建築的な観点から「片付け」を説明した本

片づけの解剖図鑑』は、一級建築士で、神奈川大学工学部建築学科の講師、鈴木信弘氏が書いた本です。

エクスナレッジという出版社が出している人気の住宅書籍シリーズの第2弾で、他にも、「住まいの解剖図鑑」、「間取りの方程式」と住宅に関する魅力的な本があります。

この本は、住宅の本の中ではユニークな視点とも言える「片付け」を題材にした本。

片づけても片づけてもまたすぐに散らかってしまう家だとしたら・・・・・それはあなたの責任ではありません。おそらく、あなたの家を設計した人の責任です。

片付けの解剖図鑑|鈴木信弘|X-Knowledge

家の構造が片付けやすい設計となっているか

きれいに片付けられた家を実現するためには、これがとっても大事なのだそう。

キッチンのレイアウト、間取り、ワークスペース、洗濯の動線…などなど。
実は、それぞれの空間に、片付けがしやすくなる構造のセオリーがあり、設計でそこを捉えてしまえば、自然と整理整頓がいきとどいた家が実現できるというわけです。

書籍では「日常の生活動作」を細やかにピックアップして、普段の暮らしのなかで、整理整頓がしやすい家の構造がどんなものかを、イラスト付きで紹介しています。

さまざまな片付けを「仕組み」で見られる

この書籍が素晴らしいのは、非常にたくさんある日常の片付け動作をわかりやすい「仕組み」で見られること。

取り上げられているテーマはこれだけあります。

  • 玄関
  • 壁面
  • リビング
  • キッチン
  • アイランドキッチン
  • ワークスペース
  • ゴミ置場
  • 押入れ
  • 浴室
  • トイレ
  • 土間・下屋
  • ロフト
  • 洗濯物
  • 衣類
  • 布製品
  • 食材
  • ソファ
  • ピアノ
  • 神棚・仏壇
  • コレクション
  • 自転車
  • 明かり

どの家にもある部屋の間取りから、住宅アイテム、ペットのこと、そして目には見えない音や、ものではない明かりのことまで。

建築を設計する人から見た「整理・整頓」の事情が、イラストと、キャッチーな言葉で、仕組みとして解説されています

だから、
料理・洗濯・掃除を一気にこなしても疲れない家事の動線だとか、
ごちゃごちゃさせていい場所といけない場所だとか、
生ゴミの匂いやトイレの音が気にならないような位置関係だとか、
読みながら、シンプルな家の法則みたいなものが、自分の頭に入ってきます。

もちろん、家の構造の話なので「いやぁ〜、わが家のこの部分は別の間取りに引っ越さないと片付くようにならないな..」なんてものもあります。

しかし、片付けやすい家の構造を知っていると、工夫ができる。
DIYや、道具を買ってくることで、今よりも片付けがしやすい部屋にできるなぁなどと、新しいアイデアを考えやすくなるのが嬉しいです。

日常の何気ない動作って、たくさんあるんですね

読んでいて何よりも関心を引いたのが、私たちの「日常生活動作」の多様さです。

本当、朝起きてから、夜眠っている間まで、私たちってさまざまな目的で、色々な動作をするんですね。
普段、なんとも感じていないですが、本を読みながら思い返してみると、動作の種類が多様で、複雑で。

そして、世の中には、その動作に合わせて色々な道具が提案されていて、私たちはなんとなく、それを買って使っているんです。よくよく考えると、家にある道具って数が100や200どころじゃない

そりゃ、家が散らかるのも自然な流れだなぁ、とひとりごちてしまいました。

だからこそ、整理整頓された部屋にしたいと思っている人は、整理整頓の工夫や努力だけではなく、そもそもの「片付く仕組み」を知っている、それに越したことはないわけです。

「いつも頑張ってるんだけど、ここはすぐ散らかるんだよなぁ..」という場所。わが家に、思い当たる場所がいくつもあります。

そういう場所は、「構造」から考えて、整理整頓をアプローチしてみるといいんだなぁ、と学びになった本でした。

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