【節約ベタ伝説】たった1000円のために1ヶ月間、電子レンジを車の助手席にのせていた話
こんにちは。
みなみのひげです
ピノ子です
私たちは暮らし情報をブログ発信している夫婦です。
合理的な節約・貯金術を紹介しているのもあって、私たちのことを「さぞ節約上手な夫婦なのだろう」と、お思いくださるかたも多いようです。
いえいえ。
たしかに私たちはシンプル・節約ライフを実践してはいますが、実態でいえばあんまり、こう、そういうタイプの人間とはいえません。
わが家のシンプル・節約ライフは、七転八倒。
日常的にはだいぶやっちまったなぁという失敗がたくさんあります。
今回は、そんな私たちの「やっちまった話」のなかでも伝説級の話をひとつご紹介します。
テーマは「電子レンジ」…。
怖いなぁ怖いなぁ(稲○淳二風)
- スポンサーリンク
電子レンジが使えなくなった!さて..どうするか
レンジの故障は突然に
ある日のこと。
それは突然に起こりました。
あれ?冷凍ごはんが解凍できない!
わが家では一度にごはんを多めに炊いて、冷凍し、レンジでチンして食べるようにしているのですが、夕飯直前、ごはんが解凍できない事態が起こりました。
えー?もっかいやってみたら
もうこれ2回目だよー
(3回目のチーン)
ダメだ、凍ったまま・・
マジか、レンジが壊れちゃった?
調べてみると、どうやらその通り。
電子レンジで加熱に使う部品が劣化してくると温まらなくなってくるようで、わが家のレンジはまさにその現象が当てはまりました。
でもオーブンの方はふつうに使えるんだよね〜
わが家はスチーム加熱付きのオーブンレンジだったのですが、本当に、レンジ機能以外はすべて正常。
パンを焼いたり、オーブンで調理するのは、いつも通り使えました。チンだけできない。
使えるような、使えないような、微妙に悔しい壊れかた。
まだ5年しか使ってないのにー!
修理できるかなぁ
メーカーで修理代を調べてみると、けっこういい額でした。
どれくらいかといえば、高機能なモノじゃなければ、新しいレンジを買えるくらい。
新品を買うか
そうだね、このレンジ、使いこなせてなかったもんな
わが家のレンジは結婚当初に奮発して購入した高機能オーブンスチームレンジでしたが、はっきりいって全然、使いこなせてませんでした。
ごはんの解凍と、トーストくらい。いったいどれくらいスチームを有効活用できただろう..。
正直、5年くらいで壊れてしまうとはまったく思っていなかったので、ガッカリ。
見切りをつけてシンプルな機能のモノを使おうと決めました。
さて壊れたレンジ、どうするか
古いレンジ、捨てる?
..家電リサイクル法でお金取られるのかな?
え!そうなの!じゃあ売ろうよ
※ちなみに私たちが早とちりしただけで、電子レンジは本来、家電リサイクル法の対象ではありません。粗大ゴミ扱いになりますので、捨てる場合は自治体のルールにしたがってください
売るっていったって..
壊れてるよ?
オーブンは使えるし、そういうのだけで使いたい人もいるんじゃない?
あぁなるほど、そうか。
それにスチームオーブンて高級だから、欲しい人は修理して使えばそのほうが安く手に入るもんね
うんうん!
さっそくメルカリで売ってみよう〜
自分たちは修理せず早々に手放したくせに、それを棚にあげて壊れたレンジが売れるんじゃないかと思い立ち、損をしないように立ち回り始めます。
売れるまでは、とりあえず部屋の隅っこに置いておこう
とりあえず、作業室の一角に電子レンジを置き、売れるのを待つことに。
音沙汰なく、1週間が経過し、レンジが靴箱の上に移動する
あ!コラ!やめなさい!さわっちゃダメ!
なにどうしたの?
この子がレンジをいじるのー
わが家の息子(1歳)が部屋の隅にある電子レンジを発見し、イタズラしようとしてきます。
メルカリで販売をはじめて1週間。
なにも音沙汰がありません。
売れるわけないよね。
メルカリは?
うんともすんとも
せっかくの売りものをイタズラされちゃ仕方がない。
玄関の靴箱の上に置いておくか
・・・そうね
・・・少し補足します。
電子レンジの置きどころが玄関の靴箱の上。
おかしいのはわかってます。
わかってるんです。
でも、わが家は賃貸3DK住まい。
この間取りで子どもから安全な場所かつ、大型レンジでも置きやすい場所は限られています。
玄関の靴箱が、ちょうどそれに当たりました。
いざというときに外にも出しやすいしね♪
(宅配便がきたらめちゃくちゃ恥ずかしいな、ここ..)
↑その後、実際、何回かきたし恥ずかしかった。
靴箱の上でさらに1週間が経過
靴箱の上に動かないレンジがあるわが家となってから、さらに1週間が経過しました。
売れません。
さすがにメルカリはあきらめ、ジモティーでも販売しますが、こちらも音沙汰なし。
売れないから値下げしてみるね
実はこのタイミングまで「修理してもお得な価格で、かつ、なるべく高く」をテーマに、故障したレンジを5000円で売ってました。
今思えば、そんなの誰も買わないだろという値段なのですが、利害関係の渦中にいる人間は冷静な値付けができないものです。
えー値下げしちゃうのー?
とまで言い合ってました。
よし!3000円にしてみよう
もうお得以外の何ものでもない!
投げ売り!
それでお得なら自分で直して使うはずだろ、と、今は思います。
でも繰り返しになりますが、利害関係の渦中にいる人間は、本当に冷静な値付けができないのです。
売れたときに備えて、レンジの中も外側もキレイに掃除。
売れる準備万端です。
「買います」と連絡がくる!が、しかし..
なんと3000円に値下げをしたら、割とすぐに購入希望の連絡がいくつか入りだしました。
やっぱり!
3000円は安いよね〜
しかし、ここにも理由がありまして、実はレンジの掃除中、試しに何度か稼働させたところ、電源を抜き直すとレンジが使えるときもあったので、「レンジ機能は調子悪いけど、電源を抜き直すとまた使えます」と書き足したんですね。
それをポジティブに捉えた人が、完動品の中古と思って購入希望をくれたんです。
3000円で完動品なら安いわな、たしかに。
でも実際は動かないのが通常時で、たまに調子がいいと動いてくれるレベル。
しかも購入希望者が遠方の人々で、みなさん車で高速つかって2時間くらいかけて「取りに行きます!」と言ってくださるんですね。
似た者の匂いがする。
いや、こんなレンジのためにそれは、申し訳なさすぎる!
もううちが車で持ってってあげるか
やめてよ。謎の赤字すぎるでしょ
もはや損しないために売り始めたのに、高速代とガソリン代をかけて、宅配しそうな勢い。
たかがレンジの処分が、混迷を極めだします。
電子レンジ、とうとう助手席にのる
結局、ジモティーの購入希望者に説明をしたところ、購入にはいたらず。
当たり前だ。
販売しようと決めてから1ヶ月以上が経っていました。
時期は年末。
大掃除の季節です。
もういいよ..
あきらめて捨てる?
いや、近所のリサクルショップで売ろう
そうするか
近所にリサイクルショップがあるのを知っていたので、そこで売ることにしました。
二束三文か、もしくは値段がつかないことは予想できましたが、もう面倒くさい。
いよいよ、電子レンジが助手席へ乗ります。
しかし、ここでもドラマって起こるんですよね。
よいしょよいしょと持っていった店先で、店員さんに声をかけられます。
「あ、今日はね、査定のスタッフがいないから売れないんですよ。また今度、持ってきてね」
エェッ!?
なにぃ!?
電子レンジ、助手席に居座るってよ
メルカリでお預けを食らい、ジモティーでお預けを食らい、さらに近所のリサクルショップでまでお預け。
面倒くさすぎる。
自業自得以外のなにものでもないのですが、ここまでくると、節約大好きな私たちのモチベーションすら、とうとう消え去りました。
・・・
・・・
帰りの車の中は無言。
しかし電子レンジは容赦なく助手席に居座っています。
彼は、私たちが手を打たない限り、ここから一歩も動いてくれないのです。
ちなみに年末年始でリサイクルショップは次の日からお休みに入りました
- スポンサーリンク
2ヶ月後、やっと売れたが…
2018-19年は私たちにとって印象深い年越しになりました。
そうです。
車の助手席に電子レンジをのせたまま、年を越したからです。
レンジ、どうしようね
とりあえず年明けに売りに行くまで助手席かな
わたし、児童センターに車で行くとき、すごい恥ずかしかったんだけど
たしかに笑
まぁ年明けまでの辛抱か
そんな話をしながら年明けを迎え、その後も電子レンジが助手席にあることに慣れてしまい、なんとなく普通の生活をしてしばらく。
結局、電子レンジを1ヶ月も助手席にのせたのち、ある休日、ドライブ中にはたと思い立ちます。
そうだ
レンジ、売ろう
それは大手リサイクルショップのチェーン店の看板が目に入った瞬間でした。
会話こそしませんでしたが、私たち夫婦の頭には「大手ならちょっと高く売れるはず!」という淡い期待があったのでした。
・・・。
「はい、こちら1000円となりまーす。」
やっす!!
1000円!?
結局、2ヶ月以上も混沌を極めたレンジの処分は、購入価格(約4.5万円)の45分の1である1000円で幕を閉じましたとさ。
おしまい。
・・・
・・・
教訓:まさに「損して得をとれ」
この話がみなさんのお役に立つとすれば、それはまさに「機会損失」の気づきにあります。
機会損失とは単純にいえば機会を逃すことで生じる損失のことです。
電子レンジが壊れた。
→新しいレンジを手に入れる
→古いレンジを処分する
本来はこれだけの話なのです。
私たちは、そこに「お金を少しでも得させる」と条件をつぎ込んでしまいました。
古いレンジをただ処分するだけでは「損」だと思い込んでしまい、本来したいことができるはずだった2ヶ月間を失ってまで、レンジの得する処分方法に試行錯誤しました。
子どもがレンジを触るとイライラしたり。
靴箱にレンジを置いて、宅配の人に変な顔をされたり。
フリマアプリで一生懸命、販売対応したり。
その挙句、宅配までやりそうになったり。
売れなかったり。
助手席にレンジを1ヶ月も置く酔狂な行為をしたり。
そして、その結果が1000円・・・
・・・
2ヶ月間で1000円が欲しいなら、ちょっとアルバイトをすれば楽勝ですよね?
高校生でも1時間か2時間で稼げてしまいます。
それを2ヶ月も何をしていたのか。
レンジを損せず売ることがそんなに大事でしょうか。←違いますね。
最初に損だと思っていた、「サッサと手放す」。
これをやっていた方が、本当は時間も機会も無駄にせず「得」だったわけです。
まさに損して得とれ。
機会損失は目に見えないものですので、暮らしのレベルでは意外と忘れてしまいがち。
節約しようと思ったとき、お金ばかりに目がいって何にでもケチになるのではなく、お金・時間・健康・快適さ・幸福感など、自分の生活のどの部分を充実させるか、その都度、冷静に選べるようになるといいですね。
いらないものはサッサと手放す
今回、私たちが本当に損をしないために、すべきだったことは「いらないものは、さっさと手放すこと」。
これに尽きました。
不用品はすぐ手放した方がいいです
管理の手間、いらないモノがある不快感、家のデッドスペース、そういった諸々がなくなるわけですから
不用品はきほん、期待するほど高くは売れないですしね
そうなんだよねー
なんでレンジだけは、あんな・・・
・・・ね、なんで高く売れると思っちゃったのか
こういうサッサと手放した方がいいときには「宅配買取」をつかうと便利です。
(電子レンジの宅配買取も後々調べたらありました…)
宅配買取は不用品を、無料で、家にいながら売れるサービスです。
意外と知らない人が多いのですが、これが本当に便利。
子どもが生まれてすぐ、家から出られない時も便利に使えました。
掃除・整理整頓の強い味方です
宅配買取を詳しく紹介する記事は、こちらを読んでみてください。
先にいってしまうと買取額は高くないのですが、手間がかからず、一気に片付くのが本当に魅力的。
どうせ大して高く売れないから、早く、ラクに整理整頓できる宅配買取が非常にありがたい
ビジネス書籍・ブランド衣類・ディズニーグッズ・アウトドアグッズなど、今はわりとさまざまな宅配買取サービスが充実しています。
家で不用品がでたかたは、宅配買取、調べてみた方がいいですよ。
次に読んで欲しい記事