今年は梅シロップを漬けてみました。作りかた・アクがでたときの対処方法は?
毎年、6月も半ばを過ぎるとファーマーズマーケットやスーパーに「梅」が並び出します。
わが家は、この梅で「梅干し」と「梅酒」を、毎年作ります。
梅干しは今年も作ったのですが、梅酒の方はというと、妻が妊娠して子供ができることもあり、「梅シロップ」へ変更することに。
初のシロップ作りです。
- スポンサーリンク
10日で完成!梅シロップの作りかた
調べてみると、梅シロップは梅酒とは違い、期間は10日間くらいで出来上がるとのこと。(梅酒は最低3ヶ月〜半年漬ける)
かなり短い期間で漬かるんですね。
道具・材料はこちら。
梅シロップに使う道具・材料(4Lビンで作る場合)
- 密封びん(4L)
- 梅(1kg)
- 氷砂糖(1kg)
- ホワイトリカーや焼酎など(消毒用なので少しだけ)
わが家はスタンダードな材料で作りましたが、サワーっぽく爽やかな味わいにするのには、「お酢」を10〜20cc程度、加えるのも良いみたいですよ。
密封ビンは、こちらのもの。
ホームセンターで売っている赤いフタのビンより少し値段が上がりますが、インテリアに合わせやすいので、こちらを選びました。
密封ビンに梅と氷砂糖を詰め込んでいく
密封ビンに、用意した梅と氷砂糖を詰め込んでいきます。
混ざりやすいように、ある程度梅を入れたら氷砂糖、氷砂糖を入れたら梅、と、交互に入れましょう。
ちなみにわが家は、梅を欲張って「南高梅」と「青梅」を、それぞれ1kgずつ買ってしまい…。
ビンに入りきるから…。
2kgの梅と、2kgの氷砂糖でいいかな?
いっぱいできるしね。
ブレンド梅シロップだね。乙なもんだ
と、のんきに大量の梅を詰め込みました。
余談
結果的に、2kgの梅と2kgの氷砂糖でもシロップは完成しました。
しかし、重すぎて、この後のビンを返す作業がとても大変でした..。お、重い..
詰め込み完了です。
毎日、ビンを返してシロップを混ぜる
梅のビンは、一日一回以上、ビンを逆さにしたり振ったりして、氷砂糖が溶けたシロップがまんべんなく梅にかかるようにします。
また、定期的にフタをあけ、発酵した空気を抜いて圧を下げてあげましょう。
フタを開けると「ポンっ!」と音がします。
梅が発酵して中に圧がかかっているのがわかります。
三日めくらいから、氷砂糖がビンの底にたまりだし、シロップができているのがよくわかります。
10日で完成!…しかしわが家は
毎日、ビンを返していれば、10日後には良い香りの梅シロップが完成します。
しかし、わが家は完成前に3日間、泊まり込みで外出してしまい、うっかり梅から目を離してしまいました。
帰って来て「そういえば..」と梅シロップのことを思いだし、見てみると、何やら梅が泡立っている..。
カビちゃった!?
これは..アク(灰汁)だ!
青梅にはアクがあり、漬けすぎると梅のアクが出てきてしまうのです。
この時点で12日目。さりげに10日間の期間をオーバーしてしていました。
アクがでてきた場合は煮沸(しゃふつ)
さて、アクが出てきてしまった場合も別に失敗ではありません。
アク(灰汁)は、エグ味や渋みなど、味わいを落とす成分なだけなので、一応、そのままでも飲めます。
ただ、さすがに味が落ちていると思って飲むのは、気持ち的に複雑なので、煮沸(しゃふつ)して取り除いてしまいましょう。
梅をビンから移し、シロップだけにします。
シロップを鍋に入れて火にかけます。とってもいい梅の香り!
だんだんとアクが浮いてきました。
いっぱい浮いてきましたね。アクをオタマなどで取り除きます。
アクをある程度、取り除くことができたら、今度こそ完成です。
常温くらいまで冷ましてから、容器に移し替え、冷蔵庫へ保管します。
シロップの保管方法
シロップは常温で保管する方法と、冷蔵庫で保管する方法があります。
梅とシロップを分けて、冷蔵庫で保管
梅とシロップをそれぞれの容器に分けて、冷蔵庫で保管します。
大量に作ったりしない場合は、こちらが一般的でしょう。半年〜1年くらいもちます。
わが家も冷蔵庫保管。
梅はジップロックで、シロップは無印のアクリル冷水筒に入れて保管しています。
梅がシロップに十分浸かって入れば、常温保管もできる
梅がシロップに十分に浸かっており、空気に触れていなければカビは生えてきませんので、常温保管できます。糖蔵ですね。
大ビンをいくつも作る場合は、冷蔵庫に入りきらないこともあるので、この方法で保管します。
常温で保管する場合は、風通しの良い、日の当たらない、なるべく涼しい場所に置くと良いです。
また、常温保管の場合、カビなどが生えないようにシロップを定期的に揺すってあげましょう。
保管期間については、色々と考え方がありますので一概にはいえませんが、シロップとして無難な期間としては2週間程度です。しかし、発酵や熟成という意味では、(きちんと砂糖の量があればですが)長期間保管できるし、そっちの方がいいと考える人もいるようです。
衛生面との兼ね合いがありますから、自分なりに相談しながら、保管期間を吟味すると良いかと思います。
- スポンサーリンク
梅シロップの楽しみかた
スタンダードな楽しみかたは、お水でお好みで割って梅ジュースです。
また、梅シロップをソーダで割れば、夏にぴったりの梅ソーダ。
梅の爽やかな香りと、味わいが楽しめてとっても美味しいですよね。
かき氷にかけるのなんかも良いですね。
紅茶で割ったり、「ノンアルビール」で割って「ノンアル梅パナシェ」なんていうのも乙ですね。
わが家は、まずは梅ソーダに。
うーん、梅の香りと酸味でさっぱり!
今回は、煮沸したぶん、砂糖の甘みが強かったかな?
でも手作りした梅シロップ、とても美味しいです。
残った”梅”の活用方法
残った梅。
シロップの方に果汁がでてしまっているので、あまり美味しいものじゃないなんて話も聞きますが、使い道はたくさんあります。
- 煮て梅ジャムにする
- 梅ジュースに添えて食べる
- 梅醤油、梅みそなどの材料に
私はこの残った梅をそのままかじるのが好きなので、ジップロックに入れて自分用に確保しました。
さっぱりとした梅ジュース。クエン酸で疲労回復も
これからの暑い季節には、梅ジュースがピッタリです。
梅にはクエン酸が含まれていますので、疲労回復にも効きます。
梅酒と違って、老若男女楽しめるのも嬉しい梅シロップ。
暑い夏を爽やかに過ごしたいと思います。