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取り越し苦労の「がんばり過ぎ」はケンカの素

死にたまふ母」で有名な歌人 斎藤茂吉。教科書にも載っている人ですね。

その斎藤茂吉の息子さんは、なんと精神科医で有名な方なのだそう。

斎藤茂太(さいとう しげた)さん(1916年3月21日 – 2006年11月20日)がその人。
「モタさん」の愛称で、親しまれた名医で、作家としても活躍されていたそう。メンタルヘルスに関しても、非常に有益な文章が多いので、読んだ書籍からご紹介します。

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取り越し苦労の「がんばり過ぎ」はケンカの素

取り越し苦労が多くて、ついついイライラしてしまうかたっていらっしゃると思います。

私なんかも、普段はぼーっとしている人間ですが、何か取りまとめをやったり、飲み会の幹事をやったりする際には、やはり「あぁなったらこうしよう、こうなったらこうやろう」と、考えているうちに取り越し苦労をして、誰か(主にピノ子さん)に「まったくもうー!」とイライラしてしまうことがあります。

書籍では事例として、「待ち合わせ」のことが書かれています。

最近仲良くなった友達と一緒に出かけることになったKさんは、待ち合わせの場所に出かけた。最初の約束ということもあり、少し緊張しながら、約束の時間より十五分前から待つことにした。

引用:「心の掃除」の上手い人下手な人 P.84 より

イライラしやすい人からすると、もう先の展開がなんとなく見えているかもしれません笑

Kさんが待ち合わせ場所に15分前についた一方、友人は30分くらい遅刻して到着しました。その間、特に連絡もなく、Kさんが「待ち合わせ場所を間違えたのかも。だとすると申し訳ない」と思って連絡しても電話にでない。到着時には謝罪はなく、「おはよう。じゃ行こうか」とニコニコ顔。
Kさんは思わず、怒ってしまい、そこで大ゲンカを始めてしまったという話。

自分のがんばりの「ご褒美」を、ついつい相手に求めてしまう心理

取り越し苦労の「がんばり過ぎ」はケンカの素
さてさて、これはご友人の態度が悪いのか・怒るKさんが悪いのかを決める話ではございません。Kさんの立場になった時に、まず怒りたくならない人はいないんじゃないかと思います。それならば、「取り越し苦労をするのはやめたほうがいいですよ」という話です。

Kさんがなぜ怒ったか

Kさんがなぜ怒ったかを考えてみるとこんな感じ。

  • (自ら早めに来て)長時間待たされることになった
  • 自分だったら遅刻は事前に連絡するのに相手はしない
  • 自分だったらすぐ電話に出るのに相手はでない
  • 自分は待ち合わせ場所を間違えたら「申し訳ない」と思ったのに、相手は遅刻を「申し訳ない」と思わない

「自分だったら〜〜なのに」を、相手にも当てはめているので、ギャップに怒りを覚えているようです。

これってつまり、自分でも頑張らなきゃいけないくらいの負担があるハードルを、自分で設定し、それを頑張って超えちゃったもんだから、がんばりのご褒美が欲しくなっちゃってるんですよね。

でも、ハードルは自分で作ったのに、「ご褒美」は自分で作らなかったものだから、当然のように欲求不満が起きています。それで、ハードルを作るきっかけとなった、「待ち合わせの相手」に、無意識にご褒美を求めているんです。(今回で言うと、最低限、自分と同じように待ち合わせてくれること)

そう考えると、きちんとしていそうなKさんも、意外と子供っぽい心理で動いているのがわかりますね。

プレイヤーの心理だけが働いていませんか?

さて、この心理って、「プレイヤー」として頑張る人によくありがちなものです。
会社員でも、サッカー選手でも、子供でもそう。「頑張ったら見返りがある枠組み」の中では、エネルギーを使えば使うほど、自分以外の誰かからご褒美が来ます。そういう場所では、「ハードル作り」が大事。どんどんストイックに、上手になっていくのです。

一方で、そもそもの枠組みを作る「マネージャー」の心理で言えば、ハードルだけあっても、疲労と欲求不満が溜まるだけなのは目に見えていますよね。
会社の役員さん、サッカー協会の方、お母さんは、頑張った内容を冷静に評価して、適切な「ご褒美」を与えられるように、工夫しますし、頑張ってもご褒美が出ないような枠組みにはエネルギーを割かないようにする知恵を働かせるわけです。

今回の件で言えば、「待ち合わせ」。

ご褒美、ご友人から出ますか? そもそも「ご褒美」が必要なほど頑張ることですか?

そういう視点で考えると、「取り越し苦労をするのはやめたほうがいいな」と、思えるようになると思います。

ハードルを作るなら、ご褒美も作りましょう

自分で自分にハードルを課せられることは、素晴らしいことでもあります。世の中的にも「良いハードルの設定の仕方」についてはたくさんの情報がありますし、それ自体、否定すべきことではありません。

一方で、自分へ「適切な良いご褒美」をどう設定するかについては、今の世の中はまだまだ未熟。そんなに情報もありません(物質的なご褒美情報ばかりです)し、心理的な疲労が溜まりやすい状況とも言えます。

自分にどのくらいのハードルを設定したかを冷静に評価して、休憩を入れるなり、別の負担を軽くしてやるなり、頑張った自分の心へ適切なご褒美をあげられるようにしましょう。ご褒美が難しいなら頑張らない。せめて、待ち合わせに遅れた友人には、笑いながら冗談で指摘するくらいの余裕を持って望めるといいですよね。

この記事は、みなみのひげが参考図書を読んでまとめた情報や、考えついた意見を記載しております。みなみのひげはメンタルヘルスの専門家ではありませんので、実際に精神的な違和感・疲労をケアしたい場合は、こちらの情報に偏らず専門家へ受診を行ってください

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