【購入レビュー】柳宗理「耳つき」鉄フライパン ファイバーライン加工
ティファールのフライパンのテフロンがだんだん落ちてきて、食べ物がくっついて焦げるようになってきました。
そろそろ買い替えかな
そう思って、新しいフライパンを検討。
ここのところ鉄フライパンがアリなんじゃないかと思って、色々探していたのですが。
えぇー、わたし鉄フライパンなんて使いこなせないよ!
妻ピノ子と意見が割れてしまいます。
わが家の場合、ふたりとも料理をします。私がメインの料理担当なので、まぁ私の意見をつき通しても構いやしないのですが、でも妻も料理を作らないわけではありません。
そうなると、妻だけ使いにくいのもよくないなぁ〜と頭の中が平行線。
悩んでいたら、妻が合いの子をとるように、良さそうなモノを見つけてくれました。
それが、「柳宗理の鉄フライパン」です。
- スポンサーリンク
鉄フライパンだけど、軽い・つきにくい
こちらが柳宗理の鉄フライパン。
柳宗理の鉄フライパンは、似たような見た目ですがいくつか種類があり、私たちが購入したのは「ファイバーライン加工(25cm)フタ付き」です。
見た目はこんな感じ。
特長的な形状をしてますよね。
ウニョっとした耳がついているような…。この形状、フタと連携すると、なかなか便利でイケてます。後述します。
柳宗理のデザインなので、シンプルで美的にも良いカタチをしています。
鉄フライパンですがスキレットのような、「THE 鉄のフライパン」って感じではないのも好印象。
無駄な力みがなく、けっこう普通のフライパンな見た目。
悪目立ちせず、家庭にスッと馴染みやすいです
まず使ってみて感じた魅力
- 思った以上に軽くて扱いやすい
- 鉄なのにくっつきにくい
- 熱の通りがよく、温まりがサクサク早い
- 特長的な形状とフタがとても便利
鉄フライパンを使ってみたいけど、今までの普通のフライパンから急に変わるのは嫌だな、と思っている人がいたら、柳宗理のこの鉄フライパンはおすすめです。
テフロン加工のフライパンと鉄フライパンの合いの子のような使い心地が、ムリがなくて良いです。
- スポンサーリンク
鉄の割に軽くて扱いやすい
そう思っていた私は良い意味で裏切られました。軽いです。テフロンフライパンを使っていたなら、「同じ重さ」と思えるくらい。
これなら妻でもふつうに扱える
持った瞬間、そう思い安心しました。妻的には「前のティファールより軽く感じる」レベルだそうです。
※ちなみに調べてみると、ティファールの直径26cmと同じ重さでした。ティファールと比べるとサイズの割には若干重いが正確。でも柄の長さとかもあると思うので、とりあえず鉄の割にめちゃ軽いって思っておけば大丈夫です。軽い!
鉄フライパンの割にくっつきにくい
こちらも常識だと思っていましたが、良い意味で裏切られました。
柳宗理のフライパンはファイバーライン加工が入っているので、食べものの接地面が少なく、くっつきにくくなっているんですね。よくできてる。デザインの勝利ですね。
ポイント:ファイバーライン加工はイケてる
鉄板と食べものの間に空気が入るとくっつかないので、油を熱するのが原理です。だから溝を作って空気が入りやすくしたってわけですね。さすがに鉄なので、油を引かなかったり、熱するのが不十分だと、焦げ付いた部分からくっつくことがあります。でも普通の鉄フライパンに比べたら圧倒的にくつかないです。ビックリしました。
フタとの連携でとっても便利に
フタは絶対、つけましょう。
フライパンの形状をフルに活かせます。
フタをずらすことで隙間の大きさを調整。完全に密封して蒸す焼き方から、ほどよく蒸気・熱を抜く焼き方まで、かなりフタ使いの自由度が上がり便利です。
ハンバーグ、餃子、ステーキあたりでかなり重宝します
- スポンサーリンク
傷を気にしなくて良いのが楽チンで最高
普通のテフロン加工フライパンと比べて、鉄の大きな魅力、「傷を気にしなくて良い」、これが最高です。
焦げ付きが起きても、金ダワシなんかでゴッシゴッシと洗えます。というか、料理中にその場でヘラでガッシガッシ落としちゃえます。洗ったあとも、火にかけて乾かしちゃってOK。
テフロンがとれるなんて状況がないので、傷もOK。
気にせず、ガッツリ使えます。
だからメンテしながら使えば、鉄フライパンは長寿命。
使い込んでいけるのは、鉄フライパンさまさまですね
フライパンのサイズ(直径)は3種類
フライパンのサイズ(直径)は3種類ありました。
- 18cm
- 22cm
- 25cm
わが家は25cm。
家族がいてオールラウンドに使うなら25cmが間違いなく良いでしょう。ちょうどいいです。
炒め物をまとめて作りたいときなど、むしろ25cmでもちょっと足りないかな、と思うシーンもあります
一人暮らしとか、ステーキ用みたいな目的なあるなら、小さいサイズも検討できるかと思います。
柳宗理 鉄フライパンの注意点・難点
使ってみて、この辺は気になる点だな、と思いました。
- 熱の通りが早いので加減の勝手が変わる
- サビるので油を塗って保管する手間がある
- まったくくつかない訳ではない(焦げ付くとくっつく)
- フタの中はやっぱり見たい
火の通りがめちゃくちゃ早くて焦る
鉄フライパンですから、そもそもテフロンフライパンを使っていたときとは勝手が変わりました。
慣れの問題ですが、最初は驚くと同時に焦ります。
テフロンフライパンを使っていた身からすると、火をつけるとすぐに煙が出てくる印象です。
いつもの調子で火をつけると手順が前後したりして、ちょっと焦ります。
おっとっとっと、もう温まったね
とはいえ、1週間も使えばすぐに慣れてきますし、鉄フライパンはきっちり温めて使うのが基本なので、そこまで気になることでもなかったです。
サビるので油を塗って保管
「サビる」、これが私のなかで、唯一、手間ですかね。
鉄は錆びるので、錆びないようにメンテナンスする必要があります。
- 食べものをそのままフライパンに置いておかない
- 使ったらお湯で洗い火にかけ乾かす
(熱した状態で水をジュッとやると変形することがあるので注意) - フライパンの両面に薄く油を塗って保管
ティファールのときは”作ってそのまま冷蔵庫へ”ができたんですけど、それはできなくなりました
きちんとメンテナンスしながら鉄フライパンを育てていくと、とても長く使えて、使い勝手の良いものが出来上がるので、そういう意味でもメンテナンスは大切です。
まぁでも錆びてもクレンザーとかで磨いて落とせば、また使えるので、リカバリーは効きます。
鉄フライパンが長く使えるわけだ。
鉄なのでくっつかない訳ではない
柳宗理のこのフライパンは最初、(食べても影響がない)シリコンで塗装コーティングがされており、通常状態よりもくっつきにくい加工状態になっています。
テフロンフライパンと同じ調子で、油少なめ・火加減弱めでも使えるので、そのまましばらく使っていると、
あれ?やっぱりくっつきやすい?
と思うシーンが増えてきます。
(表面の黒いのが、うっすら銀色っぽくなってくるのが目安。)
本来の鉄フライパンらしくなってきたってことです
そういうときは油をきちんと敷くことと、火の加減をもう少し強くすることを意識すれば、だいたい焦げ付きは回避できます。
というか鉄なので、焦げ付きをそこまで気にする必要がなくなるんですよね。焦げ付いてもヘラとかでガシガシとれるんですもの。
くっついても別に良いんだと気づいたら、ぜんぜんストレスじゃなくなりました
もはや鉄にして、常識が変わりました。
フタの中身が見えないのは気になる
まだ火加減が体に馴染んでないからかもしれませんが、フタの中身が気になる…。
ガラス蓋だったら中も見えるんですけどね。
残念ながらステンレスです。
カタチも独特だから、他の奴が合わないし。
まぁ焼き加減が気になる料理は、ある程度、種類が限られてきますから、使いながらあんばいを覚えていくでも良いかなぁとは思っています。
難点を踏まえても、柳宗理フライパンかなり良い
難点もあるとはいえ、それを踏まえても扱いやすくて良い道具だな、と思います。
「手軽さ」っていう点では、他の鉄フライパンよりも頭ひとつ優秀だと感じます。
サビへの対処で油を塗るのも、そんなにベットリ塗るものでもないし、慣れると火にかけたついでにちゃちゃっと終わりますから。
メンテの手間よりも、扱いやすさと火の通りやすさの魅力の方が大きいです
- スポンサーリンク
鉄フライパンを使い始めるのに良いアイテム
調べてみるとわかるんですが鉄フライパンって、その魅力と引き換えに、やっぱり手間暇をかける覚悟が要求されるんですよ。
だから「鉄フライパン」と聞くだけで、ちょっと身構えちゃう私としては、こんなにとっつきやすい鉄フライパンがあったのか、と目からウロコでした。
- 軽い
- くっつきにくい
- 丈夫で長く使える
この3拍子がそろった鉄フライパンがあるっていうだけで、貴重ですね。
さすがに料理したことがほとんどないって人には扱いにくいと思いますが、2、3年料理をした初〜中級者な人ならば、誰でも使いこなせそうな鉄フライパンです。
軽くて扱いやすいし、かなりパフォーマンスが良い
デザインもとても美しいので、気になる人はぜひ試してみると良いですよ。