教育費貧乏にならないために大切な「子どもにかけるお金のこと」
出産を3ヶ月後に控えているので、今のうちから「子ども」と「お金」をテーマにしている本を読み、勉強しています。
いくつかの本を読んでいくうちに、どの本も共通して話題にあがる内容があることがわかりました。それは「子どもにお金をかけすぎないこと」と、「教育費用を貯める方法」についてです。
今回はこの2つについて、ご紹介します。
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子どもにお金をかけすぎないことが大切
子どもが生まれれば彼らのためにお金を使いたいのが親心。
しかし、「自分たちのことを犠牲にしてでも」と、子どもにお金を使いすぎてしまい、生活資金や老後資金に影響が出ている家庭が少なくないのだそう。
たしかに、自分たちの生活が立ち行かないのは本末転倒。
こうならないために、お金の専門家が頭に入れておくべき対策を提案しています。
ムリをしてまで私立にいれない
子育てのお金で不安になるのは、ダントツで「教育費」です。
その中でも大きなウェイトを占めるのが、進学費用。
幼稚園から大学まで私立に通わせた場合は、「2,500万円かかる」なんて言われています。
それでも、「子どもには設備がしっかり整った環境で勉強してほしい」と、家計を圧迫してまで私立に通わす家庭も多いそうです。
そのために家計は火の車。
家族みんなが辛くなってしまうケースも実際にあるようで、対策として、下記の方法をすすめていました。
教育費の限度額を決め、子どもにも伝える
教育費貧乏にならないためにも、教育費の限度額をあらかじめ決めておくことが大切です。
例えば、「大学は公立なら行かせられる」「浪人は一回まで」「大学受験に失敗したら、専門学校へ」など、あらかじめ親としてできる限度を決めておきましょう。
さらに、もう1つ大切なのは、子どもにも親ができる限度を伝えておくことです。
伝えることで、子どもの自立をサポートすると考えられています。
実際、私も高校受験のとき、両親から「兄姉の2人が私立に行ったから、お金がない。だから公立に行ってね」と言われたことがあります。
家計の状況を聞いてからは、「なんとしてでも公立に行かなければ!」とより勉強に熱が入ったのを覚えています。
実体験としても、子どもに限度を伝えることは効果的に感じます。
習い事で家計を圧迫しない
教育費というと進学費用に気を取られがちですが、習いごと費がかさんでいる家庭も多いそうです。
「小さな頃から色んな経験をさせて、才能を開花させたい」
そう考えている親御さんも多いことでしょう。
小学校や中学校に進学したあとは、塾に通わせる家庭も多いですよね。
習いごとや塾にかかる費用は、なんと、教育費の半分に及ぶとまで言われているとか。
そこで、お金の専門家のかたがたは、下記の方法を推奨しています。
本当にやりたがっている習い事にだけ通わせる
お金に余裕がある場合は、子どもがやりたがった習い事に複数でも通わせてあげるのがいいと思いますが、家計が厳しい場合は、「本当にやりたがっている習い事」を見極めることが大切です。
子どもから「やりたい!」と言われると、親として通わせてあげたいと思いますよね。
でもそれで何でも通わせてしまっては、家計が苦しくなってしまいます。
こちらも私の体験談ですが、友達がそろばん教室に通い出したことを聞き、興味本位で親に「私も通いたい」と言ったことがあります。
しかし、実際に通ってみたら興味も続かず、通うのが億劫になってきました。
でも自分で通いたいといった手前、やめたいとも言い出せず・・・。
ずるずると続けて、習い事のお金をムダにしてしまった経験があります。
(同じような流れで、そろばん以外にも通った習い事がいくつかありますが、どれも身にならず…)
だからこそ、子どもの「やりたい!」に、一度慎重になってみることは、身を以て大切だと感じます。
ちなみに、習い事費用(塾代含む)は、家計の4〜5%までに留めておくと、家計を強く圧迫することがなくおすすめだそうです。
教育費を貯める方法
これまで教育費を使いすぎないために大切なことをお伝えしてきましたが、ここからは教育費を貯める2つの方法についてまとめてみます。
児童手当を貯める
まず大切なのは、「児童手当」をしっかり貯金しておくことです。
子どもが生まれると、3歳までは月15,000円。3歳からは月10,000円(第3子以降15,000円)が支給されます。
児童手当は中学生までもらうことができるので、しっかり貯めていけば約200万円貯まる手当てです。
200万円あれば大学の進学資金に充てることができますよね。
だから、すぐに児童手当を生活費の当てとして使わず、まずは家計のお金から子どもの生活費を出していくようにすると良いそうです。
学資保険で貯める
教育資金を貯めるために、一般的に使われるのが学資保険です。
月や年払いで保険料を納め、教育費が必要となる時期にまとまったお金を受け取れる保険になります。
普通の積立預金と違うのは、契約者が死亡したときなどに、保険料の払込が免除されることです。そして、保障内容はそのまま継続され、学資金は100%受け取れます。
もしもに備えることができるので、安心ですよね。
払込保険料の総額よりも、多くの学資金が受け取れるプランもあるので、ほとんど金利がつかない銀行預金よりもお得という考え方もあるようです。
参考「どんな学資保険がいいの?」とお悩みの方はプロに無料相談してみましょう
まとめ
子どもが産まれたら「かわいいし、できることならやりたいこと全部させてあげたい」と、親なら思うものでしょう。きっと私も子どもが産まれたら、同じように考えると思います。
一方で、子どもにお金を使いすぎてしまい、自分も、ほかの家族も不幸になってしまっては本末転倒。生活がうまくいってなければ、子どもも喜ばないはず。
だからこそ、見栄をはらず、理想に流されず、自分のできる範囲の子育てをする。
教育費貧乏にならないためにも、目の前のことを見つめ直すのが大切なのだなと、お金と子どもに関する本を読んでいて感じました。