家のお金は買うときよりも”買ってから”のほうが大事
家を買うと大金がかかります。
でもローンだからね
一回で全部払うわけじゃないし
そう考えて余計に家の金額って跳ね上がります。
でも家のお金って、実は買うときより買ってからのほうが、よほど大事です。ローンで分割されているとはいえ、滞らせてはいけない支払いが、毎月、何十年も続きます。
ひぃー
家のお金は、買う時の総額ではなく、「買ってからの月の支払い」を重視して検討しましょう。
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新築で予定よりローン額を増やしてしまいがちなワケ
マイホームを検討しだした頃は、「ローンは限りなく少なく!」と決意したにも関わらず、うっかり高額のローンを組んでしまうのは理由があります。
大きくは2つ。
- 思っているより理想の家は高い
- ローンシミュレーションマジック
私たちも家の検討をしだした頃、予算額が安すぎて業者さんに笑われました
ローンシミュレーションをすると、予算オーバーなのに買えるような気がしちゃうんですよ
素人が考える家の予算はだいたい激安
世の中にローコスト住宅の広告が溢れているせいもあります。
家は節約しよう1000万円以内!
こっちなんて、550万円の小屋だってよ!
エェー!?こ、これはいける!
なんて会話をして、そのままマイホーム相談に望んで行きます。でも実際は建売の超お得な家でも1700〜1800万円くらいからっていうのが私たちが見た安さの相場でした。
もちろん、広告しているくらいだからローコスト住宅は1000万円で建てられる場合もあります。もう建てるだけでいい土地を持っているとか。内装を超シンプルにするとか、プレハブにするとか、条件が揃えばかなり安くいけることもあるそうです。
1000万円の家なんてないじゃん…
どこ?私たちの理想の家はどこ?
予算を上げて、業者さんやメーカーさんにあちこち相談して、例えば2500万円で建物を建てるとします。
するとプランを検討している間に、いつの間にかこう考えています。
き、キッチンのグレードを上げたい…
この微妙に気に食わない塗装を買えたい…
照明をもう少しだけいい器具に
水栓金具がダサすぎる。こっちにしたい
我慢するところは我慢しつつも、メーカーの営業さんや建築士さんに最低限の希望を伝えます。すると、話を聞いて図面に反映してくれます。
そして見積もり。
※2階建ての延べ床50坪くらいの家だと、割とこれくらいで出たりします。安くはないが別に高級でもない。
ファ!?
なんで!?
しかも「端数はおまけしておきました」なんてニッコリされちゃったりして。
最初は1000万円以内って言ってたのに、気づけば3倍。
それくらい素人が考える家の値段と、実際にオーダーして出してもらう値段には乖離があります。
ローンシミュレーションマジックにかかると危ない
そして見積もりのウン千万円を見たあとに、ローンシミュレーションをします。
ここでマジックが起こるわけです。
総額 ・・・ 3000万円
たっかーい
もう無理無理ー
総額 ・・・ 3000万円
月額 ・・・ 8.5万円(ボーナス加算9万円)
8.5なら…い、いけるかな…
いけるかもね…
人間、数千万のあとに小さく分割されたひとケタ万円を見ると自然とこうなります。
じゃあもうちょっとといった具合で、気づけば月の支払い12万円でボーナス時は25万円なんて話になります。
大盤振る舞いは絶対ダメ。ライフプランで考えて
もちろん、上の値段でも返していく計画がきちんとできていればまったく問題ありません。
問題なのは金額ではなく、そもそも「予定よりも増やしちゃおうかな」と考えている場合、その時点で返済プランよりも無理をしている可能性が高いことです。
えい!せっかくのマイホームだ!組んでしまえ
一生に一度の大盤振る舞いやー!
なんてローンの場合は絶対ダメ。
結果、子どもが生まれて大きい車に買い替えたいけどできないだとか、今まで行けていた旅行がローンのせいで家計が苦しくなり行けなくなったなんて、地味にあるあるです。
もっとひどいとローン返済のために夜にダブルワークを始めて家に帰れないとか、老後に家の修繕費用が確保できず災害や事故で大怪我、寝たきりだとか。悲惨ですよね。
お金の計画の無理が、おいおいそういうところに響いてきます。
必ず、ライフプランを練って、一生涯、どういうところでお金を使うことになるか見通しをたててください。
そして無理のない額で、贅沢に家を建てる。
それが理想でしょう
金利もバカにしてはいけない
あともうひとつ、ローンが高くなってしまう理由を付け加えるとしたらこれ。
「1%とか2%とかそんな変わらないじゃん」なんて、ローン金利の検討を省こうとしてしまう人もいますが、それも大きな間違い。
数千万を数十年単位で返す場合は、1%の重みが全然違ってきます。
ヘタすると1千万円単位の損もしかねません。
だから必ず、複数のローンサービスを比較してください。ローンシミュレーションも(マジックにかからないよう注意しながら)、何度もやりましょう。そして、なるべく安くなるよう有利な金利の場所を検討しましょう。
旦那さんや奥さんが面倒がるようなら、差額を出してその分、私に払ってよと言いましょう
人によっては何度も海外旅行にいける額になります。
それくらい住宅ローン金利の1%は大きいです
↑私たちが使ってたページです。ちょっと営業営業したページに飛びますが、そこから「70金融機関から比較・申し込みする」のボタンを押すと、無料でローンシミュレーションできるようになってます。ちなみに一括仮審査もできて、これは本当に便利です。
家のお金は買うときよりも”買ってから”のほうが大事です。
無理のない月の支払い金額を検討し、それを基準に、家の購入額を決めましょう。
返済プランを相談したいかたは
返済プランやライフプランを勉強して作る時間がない人は、一般的にファイナンシャルプランナーさんに相談して計画をたてます。
もし住宅ローンについて、とりあえずプロに相談したいというかたは、ファイナンシャルプランナーに無料相談できる「保険チャンネル」が便利です。
将来のライフプランをもとに、購入可能な住宅の金額の算出、準備すべき頭金や返済計画をアドバイスしてくれますよ。
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