深呼吸が心の安定に素晴らしい効能を与える、そのワケ。

怒りがわいたときや、緊張しているとき、「落ち着けー、落ち着けー」と深呼吸するときってありますよね。

この深呼吸、ちゃんと心が落ち着く理由があるようですよ。

書籍 『フランス式「うつ」「ストレス」完全撃退法』より、「コヒーレンシー」というワードとともにご紹介します。

深呼吸2回+良い記憶の情景を思い出す

まずは 『フランス式「うつ」「ストレス」完全撃退法』より、心を安定させる方法をご紹介します。

まずはゆっくりと二回深呼吸する。(〜略〜)意識的に息を最後まで吐き切り、次に自然に息を吸いたくなるまで数秒間息を止める。

フランス式「うつ」「ストレス」完全撃退法 第四章 心臓のコヒーレンシーを体験する P.80 より

心を安定させるには、まず深呼吸を2回すると良いそうです。

深呼吸をすると副交感神経が刺激され、体が生理学的ブレーキ側にバランス切り替えを行います。

次に、「良い記憶の情景を思い出す」ことをします。

目の前にあることを認め、感謝するという感覚を引き起こし、その感覚を胸いっぱいに満たすようにすることである。

フランス式「うつ」「ストレス」完全撃退法 第四章 心臓のコヒーレンシーを体験する P.80 より

書籍によれば、上の感覚を引き起こすために、愛する人や家族、家族同然のペットを思い返したり、はたまた、スポーツをしているときの幸福な記憶を思い返したり、良い記憶を思い返すそうです。

深呼吸で、体がブレーキ側にバランス切り返し、良い記憶がポジティブな感情の引きがねとなり、結果、心が落ち着いた状態となります

書籍では、その状態のことを「心臓がコヒーレンシーを取り戻した状態」というそうです。

コヒーレンシーって何??

コヒーレンシーとは、「一貫性」という意味で、心臓が一定のリズムで安定していることを指します。

コヒーレンシーとカオス

フランス式「うつ」「ストレス」完全撃退法 第三章 心と理性 P.65 図3をもとにみなみのひげが作成

心臓の脈拍は、脳の状態によって大きく2つの動きをします。

心拍が一定に鼓動する「コヒーレンシー(一貫性)」と、不規則に脈打つ「カオス(混沌)」です。

  • コヒーレンシー(一貫性)
    心拍が一定(速いままorゆっくりのまま)
    充足感、思いやり、感謝などの状態
  • カオス(混沌)
    心拍が不規則(速くなったり遅くなったり)
    ストレス、不安、うつ、怒りといった状態

コヒーレンシー(一貫性)のときは、精神的に安定して幸せな気分になり、反対にカオス(混沌)のときは強くストレスを感じます。

実は、心臓は第二の脳と呼ばれる場所で、心拍のリズム変化がストレスと密接に関係しています。脳(感情)の状態が心拍数に現れると考えがちですが、心臓の心拍状態が脳に伝わり、感情が変わることもあります。脳と心臓は、お互いに影響し合っているのです。

ストレス対策は心拍の速さではなく「一貫性」を意識する

コヒーレンシーの意味がわかると、ストレスのあるなしは、心拍のリズムが一定かどうかで決まることが理解できると思います。

コヒーレンシー状態では自然と微笑みが

よくストレス状態って、心臓がドキドキするみたいな例がありますが、心臓がドキドキしていたとしても、前向きな状態もあります。

  • 片思いの人と付き合えそう!ドキドキ
  • 行きたい大学が受かっていた!ドキドキ
  • スポーツで充実している!ドキドキ
  • 仕事が大成功!ドキドキ

この状態ってドキドキはしていますが、気持ちが前向きで充実しているので、心は落ち着いています

もちろん、心拍がゆっくりで、かつリラックスし、気持ちが前向きな状態もありますね。

  • 就寝。気持ち良くベッドでまどろむ
  • ごはんを美味しく食べて満腹、幸せ〜
  • 大好きなペットと一緒。癒される〜
  • 静かな音楽を聞きながらリラックス♪

などなど。

心拍がどのような速さであれ、心拍が一定で安定していると心臓がコヒーレンシー(一貫性)を獲得していると言えます。
つまり、前向きで幸せな気分になり、物ごとに感謝を覚える精神状態です。

コヒーレンシーになる条件は、人の嗜好や得意技、性格によっても色々と違います。
例えば、数学が大好きな人は、難しい問題に集中しているときもコヒーレンシー状態だったりします。

良くないカオスの状況

反対に、心臓がカオス(混沌)としている状態は、ドキドキしていてもそうでなくても、強いストレスがかかっています。

怒りを溜めこなまないように

例えば、心拍が速く、ドキドキしていてカオス(混沌)状態。

  • 夫婦で怒鳴り合いの大げんか!!!
  • 交通事故にあった!危ない!!
  • 強盗事件に巻き込まれた!やばい!!!

これはもちろんストレスがある状態ですね。
一方、心拍がゆっくりで気持ち的に落ちついているように思えても、非常にストレスを感じている状態もあります。

  • 仕事で怒りたい状況になるが社会的に怒れない
  • 慣れていない人が、初対面の人と世間話をする
  • 仕事のミス・失敗で怒られる
  • 新しい生活の場所で不安な点がたくさんある

これ、現代社会っぽいですよね?
怒りたいのに怒れない状況、コミュニケーションのすれ違い、未知の不安に一人で対処しなければいけないなど、心拍がゆっくりでも、心臓がカオス(混沌)になる状況は沢山あります。

心拍がゆっくりだと「心が落ち着いている状態」と勘違いしやすい分、理性だけが働き、「物事を解決すればいい」としか思わず、その場で心臓のカオス(混沌)状態をケアするのを忘れてしまう(=ストレスを積み重ね続ける)のです。

冒頭に立ち返って〜深呼吸2回+良い記憶の情景〜

心臓がドキドキしてても、ゆっくり脈打ってても、どちらの状態であっても、コヒーレンシー(一貫性)状態にしておけば、ストレスがなく前向きな精神状態と言えます。

コヒーレンシーは、従来の意味での弛緩した状態ではない。コヒーレンシーは、自分が世界から隔離されることだけを要求するわけでもない。環境に変化がなく、穏やかであることさえ要求しない。
反対に、コヒーレンシーとは、いわば面と向かって下界と関わる状態である。しかも、対立的ではなく、調和的に立ち向かう状態を示している。

フランス式「うつ」「ストレス」完全撃退法 第三章 心と理性 P.74 より

コヒーレンシー状態は、いわば人の精神的な好調状態みたいなものらしく、通常時は「少しカオス(混沌)」なくらいが正常なのだそうです。

また、人の心はコヒーレンシー状態と、カオス状態を、行ったり来たりするのが正常です。

ですが、カオス状態を、自然とコヒーレンシーにさせる術を知っていて、損はありません。嫌なことに直面したときや、不安・怒り・後ろ向きな気持ちばかりを自覚するときは、冒頭にご紹介した「深呼吸2回+良い記憶の情景を思い返す」を実践して、心を安定させられるようにトレーニングしておくことをオススメします。

深呼吸する=コヒーレンシーを取り戻す

心臓のコヒーレンシーのことがわかると、私たちが無意識におこなっている深呼吸の理由もなんとなく腑に落ちるようになるかと思います。
深呼吸をすることによって、副交感神経を刺激し、心臓のペースを一定にしようとしていたんですね。

ちなみに、ここでは割愛しましたが、書籍には「コヒーレンシー・カオス状態は、体の健康にも作用する」そうですよ。現代社会は、コヒーレンシーになる力が失われているので、意図的にコヒーレンシーになる実践をして、訓練することによって、健康を培いましょうとのことでした。

今回の参考図書

専門的な見解も織り交ぜつつ、「深呼吸(ストレスのケア)」や、「視線移動(トラウマのケア)」など、健康な人にも役立つメンタルケアの実践術が書かれており、役立つ1冊でした。

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記事を書いたひと

みなみのひげ記事数 54本
南の島のヒゲ系ウェブデザイナー。風景とオカヤドカリ写真家。

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