マイホームに杉ウッドデッキをDIY[作り方と費用]
マイホームのウッドデッキを杉材でDIYしました!2020年に。
杉は一般的にウッドデッキに使うには、あまり頑丈ではないのですが、いくつか条件付きであれば、かなりお財布にやさしい値段で、ウッドデッキが作れます。
DIYは家づくりの予算削減にも効くうえ、工作スキルがあがります。
なによりできあがったあとで飲むビールがうまい!
ウッドデッキを節約しつつ作りたいかたに役立つよう、私がやったウッドデッキの作りかたをご紹介します。
目次
関連3万円で見栄えよし。コンクリートブロック基礎でシンプルなウッドデッキ
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今回、私がつくったウッドデッキ
私が作ったデッキはこんな感じ。
ちょっとした濡縁よりは少しゆったりした程度のコンパクトめなウッドデッキです。
デッキの高さを少し高めにとって、下にアウトドアケース園芸道具とかを収納できるようにしました。
設計図
私はイラレで作りましたが、紙に手書きでもじゅうぶん作れるものです。
↓上から見たらこんな感じ。
だいたい、幅3600mm×奥行1600mmです。
↓横からはこんな感じ。
高さは600mmくらい。
少し高めです。
ふつうは350〜450mmあれば十分です。
3600mmの幅に90角の柱が6本。
ピッチ(柱の間隔)はだいたい550mmくらいでした
6等分して成り行きにした
ウッドデッキ下を収納にするためと、あとから階段をつける予定で作りました。
ウッドデッキの設計図はネット上でいろいろ紹介されています。
調べながら作っていれば、なんとなく構造が理解できるようになります。
複雑そうに見えますが、そこまで、むずかしくありません
ウッドデッキの材料
こんな感じでそろえました。
ウッドデッキ材料(木材)
- 杉材プレーナー材(床用)
3600mm x 180mm x 30mm|8本 - 杉材防虫加工材(束柱用)
900mm x 900mm x 柱の高さ|18本 - 杉材防虫加工材(大引材用)
900mm x 450mm x 3600mm|3本 - 杉材防虫加工材(根太用)
900mm x 450mm x デッキの奥行き|3本 - 杉材防虫加工材(柱下部木枠用)
900mm x 450mm x 3600mm|2本 - 杉材防虫加工材(柱下部木枠用)
900mm x 450mm x デッキの奥行き|2本
※ネジ類、ちょっと忘れちゃったんですけど、平ネジ(コースレット・ユニクロメッキ)の4.2 x 75mmをメインに使って、床材のところはヒラネジ(コースレット・ステンレス)の3.8 x 57mmだった気がします。
作り方
01ヤスリがけをする
最初にして、これが一番大変でした……。
電動サンダーでひとつひとつ削っていきます
ここを丁寧にやるほど、次の塗装がきれいに仕上がるのですが、体力が続かず……。あと、沖縄在住なので雨の予報に急かされ。とりあえず床材を優先にサンダーをかけ、柱はほどほどにしちゃいました。
02塗装をする
塗料は2種類。
- 床材 …… OSMOウッドステインプロテクタークリア
- その他 …… キシラデコール無色
床材はなるべく色を維持したいなと紫外線ガード付きのOSMOカラーを塗ってみました。
塗りがあまくて結局、色落ちしちゃったけれど……。
柱はとりあえず腐りにくくなればいいやと、浸透系保護塗料で有名なキシラデコールを塗布。
面積が大きいから塗料の量、けっこうつかいます
03水平をとる
木材の準備ができたら次は水平とり……なのですが、すみません、わがやは土間に設置したので、この工程なしです。
水平はもう取れている状態。
直接、木材の柱を設置し、束石も使いませんでした。
※正確にいうとコンクリート土間も若干は傾いています。(水たまりができないように。)別に長時間、滞在する場所じゃないし、体感的にぜんぜん問題なかったので許容しました。
楽チンです
コンクリート土間は費用がかかりますが、何かと施工が楽になります。
また、土から湿気が上がることもないため、木が長持ちしますし、土間とデッキ床のに間にちょっとしたモノも収納できます。
04外枠を組み上げる
ここからはでっかいプラモデルみたいで楽しい時間!
木材を組み上げていきます。
最初は設置する壁側の木枠を組んでいきます
ネジはドリルで下穴をあけてから打った方が、木が割れなくていいです。
4.2とか3.8なら3mmくらいの穴。
- 壁側の組み方どうしよう……?
- 外壁を組み上げるとき、順番をまちがえると壁側のネジ打ちができなくて困ります。先に壁側を組んで軽いうちに移動させてから、他の部分をやるなど、工程を事前に確認しましょう、
わが家は壁が2面だったので、①L字で木枠を組んでつける、②コの字に組んでつけると、2段階で壁にくつけました
↑正確にいうと、全面の木枠まで組んだほうが壊れるリスクが低いです。
この時は妻と運んだので、なるべく軽く運べるようにこうしました。
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05束柱・根太・根がらみを組む
外枠が作れたら、残りすべての束柱・根太を設置していきます。
同じ作業の繰り返し
慌てて作業して、柱の高さがデコボコにならないように、確認しながら組んでいきます。
そして根がらみを設置。
根がらみはまんなかだけでなく、3箇所設置したほうが強度がでます
今回は角材が厚いわりにピッチ狭めなので、そこまで不要かなと省略。
ここまでくると、もうウッドデッキの完成イメージがよくわかります
06床板を設置
床板の隙間は5mm厚の板切れを挟んで、等間隔になるように設置していきました。
【今回の失敗】ネジを打つときにあけた下穴部分から、黒カビが生えて、見栄えが悪くなったので、下穴をあけたら保護塗料を塗り込んでおくことをおすすめします。
完成!
床板が設置できたら完成!というわけで冒頭のようなウッドデッキができあがりました。
杉材について〜ウッドデッキを杉で作ると腐る?〜
さて、ここで今回ウッドデッキに使った「杉材」について、少し書いておこうと思います。
一般的にいって杉はあまりウッドデッキ向けの木材とはいわれていません。
- 柔らかいのですぐに木が朽ちてくる
- 野外では木が腐りやすい
- すぐに色褪せて古臭くなってしまう
このようなデメリットをあげる情報もよく見かけます。
しかし、いくつかの条件が合えば、杉材もよい材料になるのでは、と私は考えています。
- 初期費用を抑えたい
- DIY好きでメンテナンス作業が好き
- 湿気がこもらない場所に設置する
わが家がそうなのですが、屋根付きで半屋内、かつ、地面が土間になっている場所であれば、風化ペースが遅れ、杉も早々、すぐには腐りません。
キシラデコールなど浸透性の塗料でマメに保護すれば、さらに耐久時間も増します。
杉は経年変化でシルバーカラーに変色すると、渋い、風合いのよい雰囲気がででます
杉材はホームセンターでも売られていて、何しろ手に入りやすい。
いざ修理が必要になっても、施工に動きやすいです。
DIYerさんには、けっこうおすすめな気すらします。
設置条件が合って、杉材が好みな人は、検討してみてもよいのではないでしょうか?
↓詳しくは別記事で解説していますので、こちらをご覧ください。
今回作ったウッドデッキの費用感
今回のウッドデッキ、費用はだいたい……
6.6万円でした。
杉プレーナー木材(床用):2.3万円
杉防虫加工木材(柱・木枠用):2.7万円
木材カット・配送:3000円
塗料 OSMOウッドステインプロテクタークリア(床用):6000円
塗料 キシラデコール無色(木枠用):3500円
ネジ、はけ、やすりなど、その他消耗品:3500円
※ウッドデッキの材料費(木材、ネジなど金具類、塗料と塗装消耗品など)です。工具類は費用には含んでいません。
インパクト、丸ノコ、サンダーなどの工具類を購入すると、安くても10万円は超えていく感じですね。
(いい工具を買えばキリがないので高い場合の値段は省略。)
でも外注する費用感と比べれば、がぜん安く済むはずです。
節約目的なら、今後もDIYするか、今回だけかで判断が変わってくるかも
補足:ウッドデッキ各部の名称
束柱・束石(つかばしら・つかいし)
地面と接する場所には束石と呼ばれる土台石を置きます。
大引(おおびき)
床板の上の重みを全体に分散させます。
根がらみ
後述する根太の重みを支える部材でもあります。
根太(ねだ)
根太が根がらみと大引に重さを伝え、各束柱に重さが分散されます。
床材
デッキの床材は少し隙間を開けると湿気がこもらず通気よく使えます。
補足:ウッドデッキ作りに使った道具
この記事は、ある程度、道具がそろっている初級〜中級者を対象に書いていますが、一応、道具類もリストアップしておきます。
必要な道具類
- インパクトドライバー
- ネジ・ビス類(サイズは設計による)
- 電動サンダー
- 紙ヤスリ(80〜240)
- 丸ノコ(私はホームセンターで依頼)
- 手引きノコ(あると便利)
- 作業台
- 軍手・作業着・ゴーグルなど
道具を買いそろえることに悩んでいるかたは、買うべきか、やめておくべきか、こちらの記事を参考に判断してみてください。